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【日常会話】「逆」を表す英語表現7選――でも全部同じではない

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英語を勉強していると、 と訳せる表現に何度も出会います。

でも、実際にはそれぞれ意味も使い方も少しずつ違います。

たとえば、「the other way around」、「inside out」、「upside down」は、どれも日本語では「逆」と言えてしまいます。けれど、英語では同じようには使えません。

この違いを知らないままだと、意味はなんとなく通じても、どこか不自然な英語になってしまうことがあります。

逆に言えば、それぞれの表現が持つ中心イメージをつかめば、英語はぐっと自然になります。

今回は、特に混同しやすい「逆」を表す英語表現7つ をまとめて整理してみます。

「左右逆」についての詳細は、こちらをご覧ください。

「The other way around」

この表現は前回の記事でご紹介していますが、手短に言いますと「the other way around」は、順番・立場・関係などが逆というときに使います。

例文

I thought Tom was Mary’s boss, but it was the other way around.

トムがメアリーの上司だと思っていたけれど、逆だった。

We usually translate from Japanese to English and the other way around.

ふだんは日本語から英語へ、そしてその逆にも翻訳する。

ポイント

この表現は、ABの関係を逆に理解していたという場面でとてもよく使われます。「上下が逆」や「裏返し」というより、ABの関係の取り違えというような場面にピッタリの表現です。

また、その逆もしかりという意味でも使われます。

「The wrong way around」

これは「the other way aroundと似ていますが、意味は同じではありません。これについても前回の記事でご紹介しましたが、「the wrong way aroundは、向きや順番が間違っているという意味です。

例文

You’ve got your T-shirt on the wrong way around.

Tシャツを前後逆に着ているよ。

I think you’ve put the batteries in the wrong way around.

電池の向きを逆に入れてしまったんじゃないかな。

ポイント

こちらは、正しい向きや正しい配置があるときに使います。

つまり、「逆」であるだけでなく、それは間違いでもあるというニュアンスがあります。

たとえば、Tシャツを前後逆に着ている場面では、

the other way around

the wrong way around

のどちらも使えることがあります。

でも、文化や習慣の違いのように、どちらが正しいとは言えない場面では「the wrong way around」は使いにくくなります。

「Inside out」

inside outは、内側が外に出ているという意味です。詳しい説明にご興味があれば、こちらをご覧ください。

例文

You’re wearing your sweater inside out.

セーターを裏返しに着ているよ。

Turn the bag inside out.

その袋を裏返して。

ポイント

これは「逆」の中でも、内と外がひっくり返っている状態を表します。

前後の逆ではありません。ですから、服を前後逆に着ているなら「inside out」ではなく、例えば「backwards」のような別の表現が必要です。

「Upside down」

upside down」は、上下が逆さまという意味です。詳しい説明は、こちらをご覧ください。

例文

The picture is upside down.

その絵は上下逆さまだ。

He turned the bottle upside down.

彼はボトルを逆さまにした。

ポイント

これはとても分かりやすく、上が下になっている状態です。服の裏表や前後ではなく、あくまで上下の逆転を表します。

「Backwards / backward」

backwards」(または「backward」)は、

後ろ向きに
・前後逆に
逆向きに
後ろへ向かって

という意味で使われます。詳しくは、こちらをご覧ください。

例文

He was walking backwards.

彼は後ろ向きに歩いていた。

You’re wearing your cap backwards.

帽子を後ろ前にかぶっているよ。

ポイント

この表現は、向き進む方向に焦点があります。そのため、関係性や立場の逆転を言うときには普通使いません。

たとえば、「上司と部下の関係を逆に理解していた」という場合には「backwards」ではなく「the other way around」が自然です。

「Back to front」

back to front」は、特にイギリス英語でよく使われる表現で、前後が逆という意味です。

例文

You’ve got your shirt on back to front.

シャツを前後逆に着ているよ。

I always get these words back to front.

私はいつもこういう語順を逆にしてしまう。

ポイント

これは「the wrong way around」に近い場面でも使われますが、特に前と後ろが逆というイメージがはっきりしています。服や順序などについて使われることがあります。

アメリカ英語では「backward(s)」や「the wrong way around」のほうがなじみがあります。

「Vice versa」

最後は「vice versa」です。この表現が使える場面では、ほとんどの場合「the other way around」に置き換えることができます。どちらの表現も、ある文や関係について、その逆もまた成り立つという意味を表します。

意味は同じでも、フォーマルさ文の中での使われ方に違いがあります。

  • vice versa は、よりフォーマルで簡潔な表現で、ふつう文末に置かれます。
  • the other way around は、よりカジュアルで会話的な表現で、話し言葉の英語に自然になじみます。

置き換えの例

例1

My dog follows my cat, and vice versa.

うちの犬は猫のあとをついて回るし、その逆もまた然りだ。

→ フォーマル

My dog follows my cat, and the other way around.

うちの犬は猫のあとをついて回るし、逆も同じだよ。

→ カジュアルで自然

例2

Does a bad mood cause lack of sleep, or vice versa?

機嫌が悪いことが睡眠不足を引き起こすのか、それともその逆なのか。

→ フォーマル

Does a bad mood cause lack of sleep, or the other way around?

機嫌の悪さが睡眠不足の原因なの? それとも逆?

→ カジュアルで自然

しかし、「the other way around」は必ずしも「vice versa」に置き換えることができるわけではありません。例えば、物を実際に動かしたり、向きを変えたりする場面では「vice versa」は使えません。「vice versa」は、あくまで論理的な文、関係性、状況について使う表現です。

物の向きについて

Turn the mirror the other way around.
(鏡を反対向きにして。) → 正しい

Turn the mirror vice versa.
→ 不自然・誤り

7つの違いをまとめると

ここまでの内容を、できるだけシンプルにまとめるとこうなります。

the other way around
順番・立場・関係が逆

the wrong way around
向きや順番が間違っている

inside out
内側と外側が逆

upside down
上下が逆

backwards / backward
後ろ向き、逆向き

back to front
前後が逆

vice versa
逆もまた然り

こうして見ると、どれも日本語では「逆」と訳せそうですが、英語ではそれぞれ見ているポイントが違うことが分かります。

混同しやすい理由

日本語の「逆」はとても便利な言葉です。向きが逆でも、順番が逆でも、立場が逆でも、とりあえず「逆」と言えてしまいます。

でも英語では、その「逆」が

• 上下の逆なのか
• 前後の逆なのか
• 裏表の逆なのか
• 順番の逆なのか
• 関係の逆なのか

によって、使う表現が変わります。

つまり、英語では「逆」というひとつの日本語の中にある違いを、もっと細かく言い分けているわけです。

自然な英語に近づくために

英語表現を覚えるとき、つい日本語訳だけで理解したくなります。

でも、今回のような表現は、日本語訳だけでは違いが見えにくいタイプの代表例です。

大切なのは、この表現はどんな「逆」を表しているのかというイメージで覚えることです。

• 関係が逆なら「the other way around
• 間違った向きなら「the wrong way around
• 裏返しなら「inside out
• 逆さまなら「upside down

このように整理しておくと、実際の会話や読解でも迷いにくくなります。

おわりに

「逆」を表す英語は、ひとつ覚えれば済むわけではありません。

でも、そのぶん違いが分かるようになると、英語の見え方がかなり変わってきます。

日本語では同じ「逆」でも、英語では表現ごとに違うイメージがあります。

その違いを意識することが、より自然で正確な英語につながります。

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