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TOEFL iBT Speaking Section: スピーキング上達のポイント

TOEFL
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TOEFL iBT の スピーキングって、どんなテスト?高得点を取るコツは?どんな対策が有効かなあ?

この記事はこのような疑問に答えます。

どんなテストなのか、どのように採点されるのか、を把握して、それに基づく高得点を取る方法を見ていきましょう。

TOEFL iBT Speaking Section のテスト形式

TOEFL iBTテストのSpeaking Sectionはマイク付きヘッドフォンを使うテストで、所要時間は全部で17分程です。

Speaking Sectionは全部で問あります。個々の問題の詳しい説明と解答の仕方は個別の記事をご覧ください(Q1Q2Q3Q4)。

ところで、2019年の8月1日から TOEFL iBT は少しだけ規模が縮小されました。以前は Speaking Section は設問数6問、所要時間は20分でした。

最初の問は「independent task」、残りの問は「integrated tasks」と分類されます。

independent task」というのは、リーディングやリスニングは含まれておらず、自分自身が持っている知識や情報や経験だけを基にしてレスポンス(解答)を話すことを求める形式の問題です。レスポンスでは、自分の意見と意見の理由を説明します。

それに対して、「integrated tasks」にはリーディングやリスニングが含まれており、それらの内容を自分のレスポンスに組み込むことを求めています。

independent tasks」は、準備時間15秒・解答時間45秒です。一般的なトピックに関する問題が出ます。

integrated tasks」のうち問は「読んで聞いて話す」問題で、準備時間30秒・解答時間60秒です。残りの問は「聞いて話す」問題で、準備時間20秒・解答時間60秒です。「integrated tasks」のトピックは、キャンパスライフに関すること、またはアカデミック・トピック(授業の内容)です。

Yoshi
よぴくん

ややこしいので表を見てください。

持ち時間は、画面に時計が表示されるので、受験者に分かります。

この Speaking Section の概要を頭に入れておきましょう。実際のテストのときに、次の問題はどんな形式の問題なのかが即座に浮かんでくるという状態が望ましいです。

Speaking Section の採点システム

高得点を得るためには、Speaking Section がどうやって点数がつけられるのか知ることが重要です。

採点システムは、ETSのサイトで、次のように説明されています。

TOEFL iBTの採点は受験会場ではなく、ETSの集中採点ネットワークでなされ、Speaking SectionWriting Sectionでは、AI(人工知能)及びETS公式採点者の両方を組み合わせた採点システムが使用されます。(Reading Sectionと Listening Section はコンピューターによる純粋な機械採点です)。これは、

  • 受験者の言語運用力をなるべく包括的かつ正確に採点に反映させるため
  • 対面式のテスト採点で起こり得る採点者の偏向による偏りを避けるため
  • 一貫性と採点の質の保持のため

だということです。

また、ETS Japan TOEFL Web Magazine には、次のような説明があります。

1問につき採点者は1人。1受験者につき採点者は36人。同一採点者が受験者1人の解答を全部採点するわけではない。個々の採点者の傾向による偏りはなく、公平な採点がなされる。

・採点者は海外在住経験豊富(複数の国で英語を教えたことがある)で、ネイティブではない人の様々な癖のある英語に慣れている。

・受験者の個人的な情報は採点者に見られない。音声以外は採点者に届かないので先入観無しに採点する。

・エラーや理由の数、話した秒数等は数えていない。あくまでも総合的に判断する。

それでは、採点者はどのような基準に基づいて、点を付けるのでしょうか。

Speakingの採点基準

採点者向けの具体的な評価基準(TOEFL iBT Speaking Task Scoring Rubrics)はETSこちらで公開しています。

この中にあるSpeakingのスコア基準には3つのカテゴリがあります。

(a) Deliveryこれはしゃべり方です。明瞭でなめらか、聴きとりやすい発音とイントネーション、自然なペース(スピード)が求められます。

(b) Language Useこれは主に正しい文法や語彙、そしてそれをうまく使って自分の考えを効果的に表現することを指します。

(c) Topic Developmentこれは話す内容の展開・発展です。問題の要求に応えること、自分の考えを明瞭に表現すること、そして話している内容をうまくつなげて聞き手に理解しやすいように展開することが求められます。

水準がずいぶん高いように思うかもしれませんが、完璧な英語が求められているわけではありません。少々ミスがあっても、レスポンスが全体的に聞き取りやすく、その内容が問題の要求を満たし厚みがあって、聞き手に分かりやすい展開をしていれば良いということです。

それでは採点方法と基準が分かったところで、対策に移りましょう。

発音の対策

発音の確認は、上の (a) Delivery の対策です。発音は、完璧である必要はありません。ただ、日本人が苦手とされる発音で聞き手に混乱をきたしかねないものは、判別のつく音を出すことができるか確認して、出来なければ、練習して修正しましょう。例えば、これを見て実際にきちんと発音が出来るか確かめてください。

[s] / [ʃ]

seat / sheet

sip / ship

sit / shit (お下品ですが)

see / she

[r] / [l]

right / light

road / load

rock / lock

pray / play

rice / lice

[v] / [b]

TV / TB

very / bury berry

vote / boat

vat / bat

vest / best

vow / bow

van / ban

[s] / [θ]

sink / think

sought / thought

sank / thank

sin / thin

sick / thick

some / thumb

[ʌ] / [æ]

 [æ] は「エ」と「イ」の中間のような音です。「ア」の口の形で「エ」と言うとこの音が出ます。

cut / cat

but / bat

putt / pat

fun / fan

hut / hat

luck / lack

[ʌ] / [ɑ]

color / collar

duck / dock

hut / hot

luck / lock

nut / not

[iː] / [i]  

[iː] は唇を左右に伸ばしてはっきりと「イー」と言えばいいですね。
[i] は「エ」と「イ」の中間の音です。「エ」の口の形で「イ」と言えばいいです。

heel / hill

steal / still

eel / ill

reach / rich

eat / it

sheet / shit(再びお下品ですが)

[uː] / [u]

[uː] は唇を丸めてはっきりと「ウー」と言いましょう。
[u] は「オ」と「ウ」の中間のような音です。

pool / pull

fool / full

上にあげたものが、大体発音できれば大丈夫です。詳しい発音の仕方についてはこちらの記事を見てください。

ちなみに、発音をきちんと練習してマスターしたいけど、どんな教材がいいのかなあ、と思ったら、アマゾンや楽天などで探せばいいですね。ちなみに、私のおすすめは、『DVD&CDでマスター 英語の発音が正しくなる本』です。

イントネーション対策

これも (a) Delivery の対策です。個々の発音もさることながら、センテンスのイントネーション(抑揚)も大切です。

その理由は、上の「Speakingの採点基準」で見たように「明瞭でなめらか、聴きとりやすい発音とイントネーション」が求められるからです。受験者のしゃべるレスポンスを聞いている採点者は個々の単語を別々に聞いているわけではなく、レスポンス全体を聞いて受験者の話している内容を理解しようとしています。個々の発音が良くてもセンテンスのイントネーションがまずければ聴き取りにくいレスポンスになります。

しかし言い換えると、少しくらい単語自体の発音が不正確でも、センテンス全体のイントネーションが上手であれば、意味は伝わりますので、得点にもあまり響きません。ですから、イントネーションも頑張りましょう。

ではイントネーションを良くするためには、どのような練習が有益でしょうか。

最も有効なのは、ネイティブスピーカーの英語を聴いて、リピートやシャドーイングをすることです

どのような音源を使ってもかまいません。ニュースキャスターやドキュメンタリー・ナレーターの読み上げでもいいですし、インタビューなどのように質問に答える形で、話す内容を考えながらしゃべっている英語でも構いません。実は、TOEFL iBT Speaking Section では、受験者は後者のしゃべり方をすることになるので、考えながらしゃべる話し方は、特に有益ですね。

リピートやシャドーイングをしながら、どのタイミングで息継ぎをするのか、どのような抑揚をつけてしゃべっているのか、など研究してまねることも賢明です。

イントネーション対策としてもう一つ効果的だと思うのは、音読です。リピートやシャドーイングで使用した音源の真似をしながら、音読してみましょう。シャドーイングと異なり、音読は自分のペースで出来るので、読みながら自己修正をして再度やり直すというような練習がしやすいです。自分の音読を録音して、聞き取りやすいしゃべり方をしているか検証するのも名案です。自分が納得のいくまで繰り返して練習すると、上達が速いです。もちろん、リピートやシャドーイングを十分することが大前提ですが。

豊富な語彙・表現を身につけよう

これは (b) Language Use の対策です。つまり、自分の考えを効果的に表現するための正しい文法や語彙を学ぶということです。

この対策は、4つの個々の questions を詳しく扱う記事(Q1Q2Q3Q4)でも見ていきますが、Speaking Section 全般に関して次の2つの対策が有効だと言えます。

(対策1)市販の語彙対策本を使う

例として、4つだけ紹介します。

まず基礎的な語彙力養成には、『DUO 3.0がお勧めです。すべての単語の用例を示す例文が含まれています。と言いますか、一つの例文を学習すれば、いくつかの単語を学べるよう工夫されています。560の例文で重要単語1,600語と重要熟語1,000項目を学ぶ構成で、効率がいいです。この教材のCDは『DUO 3.0 / CD復習用』です。

基礎の次のレベルとしては、『【CD3枚付】TOEFLテスト英単語3800 4訂版 (TOEFL(R)大戦略)』をお勧めします。含まれる単語はランク付けされていて、ランクまでをマスターすればiBT-80点前後の単語、ランク3まで学べばTOEFL iBT100点前後の単語を習得できます。仮に完全に暗記できないにしても、「あ、この単語は見たことがある!」という状態になれば、大きな力になります。

あとつの語彙本は、これらです。興味があれば見比べてみてください。『改訂新版 TOEFL TEST 必須英単語5600(CD BOOK)』及び『【CD-ROM・音声DL付】完全攻略! TOEFL(R)テスト英単語4000』です。

(対策2)辞書を活用する

辞書を使うときは、単語のレベルのみならず、イディオム(慣用句・熟語)なども把握しましょう。また、動詞と前置詞の組み合わせ、名詞と前置詞の組み合わせ等、単語と単語の組み合わせ(連語)に注目しましょう。例を少し見てみましょう。

participate in / participation in / participation by

He never participated in sports in high school.

He is known for his active participation in community affairs.

He noted a lack of participation by the people who would benefit the most.

Britannica Learner’s Dictionary

contrast ~ with / to

in contrast with / to

by contrast

His essay contrasted his life in America with/to life in India.

In contrast to/with last year’s profits, the company is not doing very well.

The queen’s wit and humor made the prince seem dull by contrast.

Britannica Learner’s Dictionary

今も見ましたが、辞書で単語・イディオムを調べる時は必ず用例を読みましょう。いくつかの用例を読んで理解することで、単語・イディオムの使い方がよく分かります。

では、どんな辞書が有効でしょうか?オンラインで無料で使える辞書はたくさんありますね。いくつかお勧めします。

Find Definitions & Meanings of Words | Britannica Dictionary
Clear and simple definitions in American English from Britannica's language experts. More usage examples than any other ...
Longman Dictionary of Contemporary English | LDOCE
Longman English Dictionary - the leading dictionary for learners of English of all levels: definitions, idioms, examples...
Oxford Learner's Dictionaries | Find definitions, translations, and grammar explanations at Oxford Learner's Dictionaries
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301 Moved Permanently
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Online OXFORD Collocation Dictionary of English
Free Online Oxford Collocation Dictionary for Advanced English Learners

5つ目と6つ目の辞書は、thesaurus(類語辞典)です。同様の意味を持つ別の単語を見つけるときに便利です。類語辞典の使い方については、「TOEFL iBT Writing Section: ライティング上達のポイント」の中の推敲の努力という部分で一例をあげて説明しています。

リストの最後の辞書は、連語辞典(活用辞典とも)です。既に触れた動詞・前置詞、名詞・前置詞といった組み合わせ以外にも、名詞・動詞、名詞・形容詞、形容詞・副詞、動詞・副詞などの組み合わせで、どのような表現が可能なのかを調べることが出来ます。

連語辞典の使い方を、例を用いて見ていきましょう。例えば、「昨日京都で地球温暖化に関する会議が開催され、約60人の学識経験者が参加しました」と英語で言う場合、「会議」は「conference」で良いとして、「開催された」という動詞の部分はどのように英語で表現すればよいでしょうか。これは簡単な表現ですので、あえて連語辞典を使うまでもないかもしれませんが、例えば、この Oxford の連語辞典で「conference」を調べると、「hold, organize, call, convene」などの動詞が示されています。自動詞的な用法としては「take place」も可能だと分かります。また、「~に関する」という部分については、「on」が使えるということですね。さらに、「約60人の学識経験者が参加しました」の動詞としては「attend」が使えるということが分かりますし、少し構造を変えて「約60人の学識経験者の参加を得て」というような表現にするとすれば、「bring sb together」が示されているので「. . . conference . . . was held in Kyoto yesterday, bringing together some 60 academics」などとも言えるということですね。

なお、連語辞典については、無料ではないですが『The Kenkyusha Dictionary of English Collocations(研究社英和活用大辞典)という辞書も大変便利で、この研究社の辞典が含まれている電子辞書もあります。

5W1H の練習

これは (c) Topic Development の対策です。特に、自分の考えを明瞭に表現すること、そして話している内容をうまくつなげて聞き手に理解しやすいように展開するという点です。この採点基準の要求の1つは、言い換えると、考え・内容を裏付ける理由や詳細情報をレスポンスに含めるように、ということです。これは、実は 5W1H の原則に基づいて解答すれば良いということです。

5W1H は、「いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)」という6つの項目をまとめた情報伝達の基本です。5W1H の6つの項目にあてはまる内容を話すと、情報をわかりやすく伝達することができる、というものです。

これを TOEFL iBT で有効活用するには、それぞれの問いをさらに詳しく具体的なもので考える練習をしておくと良いでしょう。2、3の例を挙げます。

When:日時、季節、時間、頻度

Where:場面、場所、位置、経路

Who:当事者、パートナー、人数、グループ、競争相手、客

What:事故、問題、イベント、業務、有益性、製品

Why:理由、目的、意味、意義、影響、原因

How:状況、順番、方法、手段、ノウハウ、技術

Yoshi
よぴくん

5W1H に当てはまる具体例や詳細情報をレスポンスに含めれば、採点者に自分の考えが伝わりやすくなります。明瞭で理解しやすい内容の展開だということになります。

また、レスポンスに何を話していいか分からないとか、話すことが思い付かないといった、つまずきを軽減出来るでしょう。

Speaking Section に取り組むときは、この 5W1H を念頭におきましょう。

メモ取り(Note-Taking)

これも (c) Topic Development の対策です。特に、質問の要求に応えるという点です。メモを上手に活用すれば、自分の解答が本当に質問に答えているかどうかを確認しやすくなります。では、どうやってメモを活用すればよいでしょうか。

TOEFL iBT でのメモの活用は、次の2通りが考えられます。

(1)「independent task」で、自分の話す内容を素早く書きとめます。主語と述語から成るセンテンスではなく、話すポイントだけを書きます。それを見ながらしゃべると、質問の要求からそれることを避けられます。

(2)「integrated tasks」では、読んだり聞いたりしたpassage の内容を、あとで話す時に思い出せるように素早く書きとめます。これが、質問の要求に応えるレスポンスを話す手助けとなります。Speaking Section では、reading passage listening passage (会話や講義)も、レスポンスをしゃべるときには画面に表示されません。(質問文だけは画面に表示されています。)ですから、readinglistening の内容を思い出しやすいように、メモ取りをしておくのは賢明でしょう。(ただし、メモを書くことに集中し過ぎて、読んだり聞いたりしている内容が頭に入ってこないということは避けましょう。)

では、実際にどうやってメモを取ったらいいのでしょうか。

大原則は、自分自身がメモを見て、何が書いてあるのかが分かれば良いということです。ですから、自分自身が使いやすい独自のメモ取り方法を自分で構築すれば良いのです。とは言え、何らかのヒントが欲しいところですね。

2つの側面があります。

(1)略語や記号。

(2)メモ取りシステム。

Yoshi
よぴくん

まず、(1)略語や記号を考えましょう。

これは、単語をすべてスペルするのではなく、略語やシンボルやマークや記号などを利用するということです。例えば、「management」と書く代わりに「mgt」と書いたりできます。また、「increase」と書く代わりに「↗」と書いてもいいでしょう。また、日本語の方が速く書ける場合は日本語を使えばいいでしょう。サンプルをいくつか見ましょう

since 2001   01 |→

until 2016   →| 16

more than   

people   

with   w/

without   w/o

number   #

times   X

for example   e.g.

therefore   ∴

because   ∵

Yoshi
よぴくん

次に(2)メモ取りシステムには、主に2つのシステムが考えられます。

(ア)メインアイデアと詳細情報に分けてメモを書くシステム。

(イ)読んだり聞いたりしている内容を通訳メモのように書きとめるシステム。通訳メモについてはこちらをご覧ください。

詳しく見ていきましょう。

まず、

(ア)これは、メモ用紙に縦に線を引いて左側にメイン・アイデアを、右側に詳細情報などを書くというものです。

このシステムの利点は、読んだり聞いたりしている passage がすらすらと理解できて上手にメモが書ければ、書き終わったときに既に何がメイン・アイデアで、何がそれを説明する詳細情報なのかが一目瞭然になっているということです。

ただし、注意点があります。それは、passage を読んだり聞いたりしているときにその内容をすらすらと理解できなければ、どの部分がメイン・アイデアで、どの部分が詳細情報なのかと悩んでしまいかねない、ということです。メイン・アイデアが分からなければ、とにかく右側に読んだり聞いたりしている passage の内容をメモしていき、メイン・アイデアが分かった時点で、左側にそれを書けばよいでしょう。

このシステムは、「the Cornell note taking method」(日本語では「コーネル式ノート術」や「コーネルメソッドノート」)を応用したやり方ですね。ただし、本来のコーネル式ノート術では、右側に講義の内容(教授の話していることや板書したこと)を書き留めて、左側に、その講義の内容に関して自分が抱いた質問、疑問、重要と思う点などを書き留めます。さらに、下の方に summary (まとめ)を書く部分も設けます。

メモの一例。ここでは、 ETS の Speaking Practice Sets  の中の講義(Speaking Practice Question 4を聞いてメモを取ったという想定でのメモの一例です。 まず講義のスクリプトを引用します。

Today, we’ll talk about how companies determine the initial price for their products, by that I mean, when they first introduce a product in the market. There are different approaches, and today we’ll discuss two of them. They are quite different … each with their own advantages.

One approach or strategy sets the initial price of the product high, followed by a lower price at a later stage. Why? Well, … when introducing a new product, companies want to build a high-quality image for it. Products that cost more are believed to be of higher quality. So, during the early stages of the product life cycle, companies can make very high profits from consumers willing to pay more for a high quality product, and although consumers know that prices will eventually go down, they’re also willing to pay more to get the product sooner. This approach works very well with … oh … innovative, high-tech products, for example. Now just think about when video recorders, or … video cameras … or even cell phones … first came out.

They were very expensive, but then they became much more accessible.

Another very common strategy sets an initial price low. Now this happens when the market is already saturated with the product and the strategy is to undercut its competitors. Say, there’s a newly starting computer maker trying to gain market share. So what do they do? Well, they offer a computer at an affordable price, lower than existing brands. By doing this, the company appeals to new consumers who weren’t probably even interested in getting a computer and … well, of course … to existing consumers who might now be tempted to switch brands. Now, how does this company make profits with its low-priced computer? Well, one thing that’s often done is to encourage their customers to buy accessories also manufactured by them, like printers, or software, for example.

次いでメモです。

 次に、

(イ)通訳メモのように書きとめるシステムでは、最初からメイン・アイデアとマイナーな詳細情報を左右に分けて書くということはしません。とにかく、頭に入ってくる情報を、論理の流れと情報の区切りに注目しながら、略語や記号などを駆使して書いていくやり方です。

通常の散文を書く時のように左から右へ横方向にメモを書いていくのではなく、下あるいは右下の方向に書いていきます。そして、新たなセンテンスが始まったら原則として左端に戻って書き始めます。

上の講義を聞いて通訳メモのように書き留めたら、どのようになるかを示す一例を見てください。これはもちろん、単なる例です。メモは自分が書きやすく、後でわかりやすいように書けばどんな書き方でもよいのです。

メモの流れを示す一例(これは単なる一例であり、品詞の位置に固執する必要はありません。また、実際にはこれほど細かくメモを書く余裕はない場合がほとんどです。):

メイン・アイデアとマイナーな詳細情報の区別は、何がメイン・アイデアか分かった時点で、メモの中で丸を付けるとか下線を引くなどして自分がそれだとわかるようにすれば良いでしょう。

高得点への道

高得点への道のりの半分は、以上述べてきたことを実行すれば制覇したようなものです。つまり、Speaking Section のテスト形式と採点システム・採点基準を熟知して、発音とイントネーションに磨きをかけて、豊富な語彙・表現を身につけるとともにメモ取りの練習をすることです。

高得点への道のりの残りの半分は、Speaking Section の4つの問題を個々に検討して対策を進めることです。

それでは、以下の記事に進んでください。

Question 1 はこちら。

TOEFL iBT Speaking Section: Question 1 得点アップ
TOEFL iBT の Speaking Section Question 1 は、2つの選択肢からどちらかを選んで、その理由を英語でしゃべるっていうことだけど、コツはあるの?対策はどうしたらいいんだろう? 以下は、このような疑問に答える記...

Question 2 はこちら。

TOEFL iBT Speaking Section: Question 2 得点アップ
Speaking SectionのQuestion 2で高得点をとるコツはあるの?どんな対策が有効かなあ? 以下は、このような疑問への回答です。 Speaking Section 全般についての記事はこちらを、全4問の概要表はこちらを、Qu...

Question 3 はこちら。

TOEFL iBT Speaking Section: Question 3 得点アップ
Question 3のスピーキングって、どうすればいいの?どんな対策をすればいい?コツはあるの?テンプレートみたいなのないかなあ? このような疑問に答える記事です。 Speaking Section 全般についての記事はこちらを、全4問の概...

Question 4はこちら。

TOEFL iBT Speaking Section: Question 4 得点アップ
スピーキングのQuestion 4 で、いい点を取るコツはあるのかな。どんな対策をすればいい?簡単な答え方手順みたいなの無いかなあ? このような疑問に答える記事です。 Speaking Section 全般についての記事はこちらを、全4問の...
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