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通訳訓練(12)順送り訳(頭ごなし訳)|英日スラッシュ・リーディング方式の訳(2)

通訳・翻訳
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ようこそ「通訳訓練シリーズ」へ。今回も順送り訳(頭ごなし訳)の練習をします。ただし、前回と異なり、事前にスラッシュが入っていない英文を使います。

後半には、訳し方の検討・解説を加えています。

順送り訳(頭ごなし訳)は英語の語順に沿って日本語に置き換えていく訳出方法ですが、順送り訳についての詳しい瀬悦明はこちらをご覧ください。スラッシュ・リーディング方式の訳の説明や、事前にスラッシュが入っている原文を使った訳出練習に関してもこちらを参照してください。

順送り訳のコツ

今回の通訳訓練をする前に、順送り訳のポイントをおさらいしましょう。

  • 品詞や構文にとらわれない。
  • 他動詞を自動詞的に訳しても良い。
  • 原文では一つの動詞(句)であっても、和訳では、その意味を二つの動詞(句)で言い表しても構わない。
  • 「~のは」、「~ですが」、「~でしょうが」、「~しましたが」、「~けれども」などの表現を駆使する。
  • 日本語訳が分からない語句は、英語のまま訳にあてはめていく。

スラッシュを頭の中で入れつつ訳出する練習

今回の通訳訓練で使う教材は、前回の教材の続きの部分(オバマ元大統領の気候変動に関するコペンハーゲン会議でのスピーチAmerican Rhetoric)の冒頭からの第7段落以降)です。

今回の原文には事前にスラッシュが入っていません。頭の中でスラッシュを入れて意味の区切りを設けるかのように、意味のユニットごとに訳出していきます。

(スラッシュはどこに入れればよいのかということについてはこちらに説明があります。)

原文の各段落の後にスラッシュを入れた参考訳例をいれておきます。

参考訳例のなかで、括弧( )で示した語句は、原文の1つの動詞を2つの動詞として、つまり1つの動詞を2度訳出したことを示しています。この点については、こちらをご覧ください。

また、角括弧[ ]で示した語句は記憶の中に一時保持(retain)しておき、あとから訳出した部分です。この一時保持(retain)について、少し説明します。例えば次の文を見てください。

We think it is good for us, / as well as good for the world.

「We think」を一時保持しておいて、「it is good for us」 の後に訳出しようと思いながら、訳し始めていっても、「それが我々にとって良いこと」の「良いこと」の部分を言う時点では、既に次の「as well as good for」が目に入ってきているかもしれません。その際には、「We think」をさらに、その後まで保持しておこうと即座に判断する、ということもあるでしょう。その際の訳は、

「それが我々にとって良いことであり、/ 世界にとっても良いことだ[と考えています]。」

のようになるかもしれません。臨機応変に訳出しましょう。

訳出練習

それでは、始めましょう。オバマ元大統領のコペンハーゲン会議でのスピーチの第7段落からです。

So I want this plenary session to understand, America is going to continue on this course of action to mitigate our emissions and to move towards a clean energy economy, no matter what happens here in Copenhagen. We think it is good for us, as well as good for the world. But we also believe that we will all be stronger, all be safer, all be more secure if we act together. That’s why it is in our mutual interest to achieve a global accord in which we agree to certain steps, and to hold each other accountable to certain commitments.

ですから、この全体会議で明言致します。// 米国はこういった方針を継続し / 排出緩和策と / クリーンエネルギー経済への移行を進めます。/ これは、コペンハーゲン会議の結果に左右されません。// それが我々にとって良いことであり、/ 世界にとっても良いことだ[と考えています]。//しかし、私たち全員がより強く、/ より安全になり、/ 安全保障を一層高めるためには、/ みんなが一緒に行動することだ[と信じています]。// だからこそ、お互いのために、/ 国際的な協定を結び、/ 一定の手順に合意し、/ 一定の約束に対して互いに責任を負うよう(取り決める)こと[が有益なのです]。//

After months of talk, after two weeks of negotiations, after innumerable side meetings, bilateral meetings, endless hours of discussion among negotiators, I believe that the pieces of that accord should now be clear.

数カ月にわたる話し合い、/ 2 週間の交渉、/ 無数の分科会、/ 二国間協議、/ 交渉担当官の間での果てしない議論の末、/ 私は、この協定の主要部分は / 今や明確だろう[と思います]。//

First, all major economies must put forward decisive national actions that will reduce their emissions, and begin to turn the corner on climate change. I’m pleased that many of us have already done so. Almost all the major economies have put forward legitimate targets, significant targets, ambitious targets. And I’m confident that America will fulfill the commitments that we have made: cutting our emissions in the range of 17 percent by 2020, and by more than 80 percent by 2050 in line with final legislation.

第一に、/ すべての主要経済国は、/ 断固とした国内行動を打ち出し、/ 排出量を削減して、/気候変動への取り組みを開始しなければなりません。// 嬉しいことに、/ 既にそうしている国がたくさんあります。// ほとんどすべての主要経済国が、/ 正当な目標、/ 有意義な目標、/ 野心的な目標を打ち出しています。//米国に関しては、公約を履行すると私は[確信しています]。/ つまり、2020年までに17%台の排出量削減を、/ さらに2050年までに80%を超える削減を達成するという内容で、/ これは最終的な法律に沿うことになります。//

Second, we must have a mechanism to review whether we are keeping our commitments, and exchange this information in a transparent manner. These measures need not be intrusive, or infringe upon sovereignty. They must, however, ensure that an accord is credible, and that we’re living up to our obligations. Without such accountability, any agreement would be empty words on a page.

第二に、/ 検証する仕組みを整備し、/ 各国が公約を履行しているかを確認し、/ その情報を透明性のある形で交換しなければなりません。// これは、押しつけがましかったり、/ 主権を侵害したりするものである必要はありません。// しかし、協定が信頼に足るものであり、/ 各国が義務を果たしていること[を確認できなければなりません]。// そういった説明責任がなければ、/ どんな合意も机上の空論に過ぎないでしょう。//

I don’t know how you have an international agreement where we all are not sharing information and ensuring that we are meeting our commitments. That doesn’t make sense. It would be a hollow victory.

国際合意が機能するためには、/ 全員が情報を共有し、/ 義務の履行を確認することは必須でしょう。// そうでなければ、意味がありません。// それは空虚な勝利に終わるでしょう。//

Number three, we must have financing that helps developing countries adapt, particularly the least developed and most vulnerable countries to climate change. America will be a part of fast-start funding that will ramp up to $10 billion by 2012. And yesterday, Secretary Hillary Clinton, my Secretary of State, made it clear that we will engage in a global effort to mobilize $100 billion in financing by 2020, if — and only if — it is part of a broader accord that I have just described.

第三に、/ 資金を確保して、/ 途上国、/ 特に後発開発途上国で / 気候変動に対して最も脆弱な国々の[適応を支援する必要があります]。// 米国は、/ 短期資金の一端を担いますが、/ これは2012年までに100億ドルに拡大する見込みです。// そして昨日、/ ヒラリー・クリントン国務長官は、/ 世界的な取り組みへの参加を表明し、/ 2020年までに1000億ドルの資金動員を目指す(と述べました)。/ もっとも、/ これは、この取り組みが今申し上げたような広範な協定の一部であるということを条件としています。//

Mitigation. Transparency. Financing. It’s a clear formula — one that embraces the principle of common but differentiated responses and respective capabilities. And it adds up to a significant accord — one that takes us farther than we have ever gone before as an international community.

緩和、/ 透明性、/ 資金調達。// これは明確な公式です。/ 共通であるが差異のある対応と、/それぞれの能力[という原則][を包含するものです]。// そしてそれは、有意義な協定へつながります。/ これまでにない高い水準の / 協定を国際社会として達成できるのです。//

I just want to say to this plenary session that we are running short on time. And at this point, the question is whether we will move forward together or split apart, whether we prefer posturing to action. I’m sure that many consider this an imperfect framework that I just described. No country will get everything that it wants. There are those developing countries that want aid with no strings attached, and no obligations with respect to transparency. They think that the most advanced nations should pay a higher price. I understand that. There are those advanced nations who think that developing countries either cannot absorb this assistance, or that will not be held accountable effectively, and that the world’s fastest growing emitters should bear a greater share of the burden.

この全体会議で申し上げたいのですが、/ もう時間がさほどありません。// この時点で、/ 問われているのは、/ 私たちが共に前進するのか、/ それとも分裂するのか、/ 行動することよりも見せ掛けの行為を選ぶのかです。// きっと / 多くの人は、今申し上げた枠組みが不完全だとお思いでしょう。// どの国も望むものをすべて手に入れることはできません。// 途上国の中には、// 条件付きでなく、/ 透明性の義務もない支援を望む[国もあります]。// 彼らは、/ 先進国が高い代償を払うべきだ[と思っています]。// それは理解できます。// 一方先進国の中には、/ 途上国はこの支援を活用できない、/ あるいは途上国の説明責任を効果的に問うことができない[と考える]国や、/ 世界で最も急速に成長している複数の排出国は / より大きな負担を担うべきだとする国もあります。//

We know the fault lines because we’ve been imprisoned by them for years. These international discussions have essentially taken place now for almost two decades, and we have very little to show for it other than an increased acceleration of the climate change phenomenon. The time for talk is over. This is the bottom line: We can embrace this accord, take a substantial step forward, continue to refine it and build upon its foundation. We can do that, and everyone who is in this room will be part of a historic endeavor — one that makes life better for our children and our grandchildren.

私たちは、先進国と途上国の分断に慣れっこになっています。/ 長年にわたり分断にとらわれてきたからです。// こういった国際的な議論は、/ 実質的に20年近く行われてきましたが、/ ほとんど何の成果も得られておらず、/ 気候変動はますます加速するばかりです。// もはや、話し合いの時間は終わったのです。// つまるところ、要点は次のようになります。/ この協定を受け入れ、/ 実質的な一歩を踏み出し、/ 今後さらに改善を続け、/ その基盤の上に構築していくことができるのです。// そうすれば、/ ここにいる全員が、/ 歴史的な取り組みに参加することになります。/ 私たちの子供や孫たちの生活をより良くする取り組みです。//

Or we can choose delay, falling back into the same divisions that have stood in the way of action for years. And we will be back having the same stale arguments month after month, year after year, perhaps decade after decade, all while the danger of climate change grows until it is irreversible.

あるいは、先延ばしにし、/ 分断に再び陥ることもできます。/ 長年にわたり行動を妨げてきた選択肢です。// そうすれば、同様の陳腐な議論を、/ 毎月、/ 毎年、/ おそらく10年ごとに、/ 繰り返すことになるでしょう。/ そしてその間、気候変動の危険は不可逆的になるまで増大していくでしょう。//

Ladies and gentlemen, there is no time to waste. America has made our choice. We have charted our course. We have made our commitments. We will do what we say. Now I believe it’s the time for the nations and the people of the world to come together behind a common purpose. We are ready to get this done today — but there has to be movement on all sides to recognize that it is better for us to act than to talk; it’s better for us to choose action over inaction; the future over the past — and with courage and faith, I believe that we can meet our responsibility to our people, and the future of our planet.

皆さん、/ 時間を無駄にすることはできません。// 米国は選択をしました。// 進路を決定したのです。// 米国は確約をしました。// 我々は、言ったことを実行に移します。// 今こそ、世界の国々と人々が / 共通の目的のために団結する時だ[と私は信じています]。// 我々は今日、これを成し遂げる準備ができています。/ 各国に必要なのは、/ 話すよりも行動するほうがよいことを認識する動きです。/ 不作為よりも行動を、/ 過去よりも未来を選ぶことです。/ 勇気と信念があれば、/ 人類と地球の未来に対する責任を果たすことができる[と私は信じています]。//

Thank you very much.

ご清聴ありがとうございました。//

参考訳例の検討・解説

一通り練習が終わったところで、通訳者への負担を可能な限り軽減しつつ、なるべく自然な日本語に訳す方法を、参考訳例を見ながら少し検討しましょう。

従属節がセンテンスの後半にある場合

従属節(「if」や「when」などで始まる節)がセンテンスの後半にある場合は訳すのが難しいですね。

順送り訳のスラッシュと一時保持を示す角括弧を入れた原文、及び参考訳例を掲載した後に検討を加えます。

But [we also believe] that we will all be stronger, / all be safer, / all be more secure / if we act together.」

「しかし、私たち全員がより強く、/ より安全になり、/ 安全保障を一層高めるためには、/ みんなが一緒に行動することだ[と信じています]。」

角括弧部分「[we also believe]」は記憶に一時保持しておくと仮定しますが、その他の部分は頭から訳していくとします。その際、「安全保障を一層高める」まで訳した時点では、原文の次の部分「if we」が目に入ってきます。そうしますと、従属節で言及されている内容は、「・・・安全保障を一層高める」ための条件だということが分かります。したがって、「安全保障を一層高めるためには」というような、条件への言及を導く言い回しを使うことになります。

America is going to continue on this course of action / to mitigate our emissions and / to move towards a clean energy economy, / no matter what happens here in Copenhagen.

「米国はこういった方針を継続し / 排出緩和策と / クリーンエネルギー経済への移行を進めます]。/ これは、コペンハーゲン会議の結果に左右されません。」

学校で習う英文和訳式の訳ですと、原文のこのセンテンスの従属節「no matter what happens here in Copenhagen」を文頭に持ってきて、「ここコペンハーゲンで何が起ころうとも、米国は排出量を軽減し、クリーンエネルギー経済へ移行する路線を継続するつもりです」のように訳すかもしれませんね。しかし通訳をするのなら、従属節がこれだけ長いですので、それを文頭に移動するということはしないかもしれません。その際は、一つの訳し方としては、文をいったん切るということです。ただし、その後、従属節を訳すときに首尾よく締めくくるための表現が必要になります。上の訳例では、「no matter what happens」の示す意味を「~の結果に左右されません」のように表現しています。

1つの動詞を2度訳す

原文のセンテンスにある1つの動詞を2つの動詞として、あるいは1つの動詞を2度訳出した例を見ていきます。

That’s why it is in our mutual interest / to achieve a global accord / in which we agree to certain steps, / and to hold each other accountable to certain commitments.

「だからこそ、お互いのために、/ 国際的な協定を結び、/ 一定の手順に合意し、/ 一定の約束に対して互いに責任を負うよう(取り決める)こと[が有益なのです]。」

この「(取り決める)」は「agree」の意味を表したものですが、「agree」は、既に「合意し」というように訳出しています。しかし、「to hold each other accountable」も「agree」につながっているので、その部分で「agree」が示す意味を「(取り決める)」と訳しています。

And yesterday, / Secretary Hillary Clinton, my Secretary of State, / made it clear that we will engage in a global effort / to mobilize $100 billion in financing by 2020, …

「そして昨日、/ ヒラリー・クリントン国務長官は、/ 世界的な取り組みへの参加を表明し、/ 2020年までに1000億ドルの資金動員を目指す(と述べました)。・・・」

原文の「made it clear that we will engage in a global effort」を訳すのに、「世界的な取り組みへの参加を表明し」と訳した後、「to mobilize $100 billion…」が見えてきたので「資金を動員することを目指す」のように訳を続け、この文をここで締めくくる必要が生じたので、「(~と述べました)」と述語を加えました。述語の代替案としては「(~としました)」なども考えられます。

数字を含む語句

すぐ上の例文にも大きな数字が含まれていましたが、数字を含む語句の訳出は特に難しいので、慣れておく必要があります。数字の訳し方に関心がおありでしたら、こちらに説明があります。

次の文も通訳は容易ではありません。

And [I’m confident] that America will fulfill the commitments that we have made: / cutting our emissions in the range of 17 percent by 2020, / and by more than 80 percent by 2050 / in line with final legislation.

「米国に関しては、公約を履行すると私は[確信しています]。/ つまり、2020年までに17%台の排出量削減を、/ さらに2050年までに80%を超える削減を達成するという内容で、/ これは最終的な法律に沿うことになります。」

数字が複数含まれている文の訳出は困難ですが、この文ではさらに「in the range of」及び「more than」という語句がありますね。ここでは「range」は「~台」という意味ですね。また、「more than 80 percent」は、「80%以上」ではなく「80%を超える」ですね。厳密性を重視する場合は、注意したいところです。

関係節

関係節を含む文も、可能ならば頭ごなしに訳出していきたいですね。

First, / all major economies / must put forward decisive national actions / that will reduce their emissions, / and begin to turn the corner on climate change.

「第一に、/ すべての主要経済国は、/ 断固とした国内行動を打ち出し、/ 排出量を削減して、/気候変動への取り組みを開始しなければなりません。」

普通の英文和訳方式ですと、「第一に、すべての主要経済国は、排出量を削減する断固とした国内行動を打ち出し」というように語順を入れ替えて訳すでしょう。しかし、「断固とした国内行動を打ち出し」を先に訳してから「排出量を削減し」と続ける順送り訳も可能です。

Number three, / we must have financing / that [helps] developing countries [adapt], / particularly the least developed / and most vulnerable countries to climate change.

「第三に、/ 資金を確保して、/ 途上国、/ 特に後発開発途上国で / 気候変動に対して最も脆弱な国々の[適応を支援する必要があります]。」

このセンテンスの関係節は比較的長いですので、語順を入れ替えての英文和訳方式をしようとすると「we must have financing」の示す意味を、長い間記憶の中に一時保持することになってしまい通訳者に負担が大きくなります。まず「資金を確保して」と訳出することが賢明かと思います。

America / will be a part of fast-start funding / that will ramp up to $10 billion by 2012.

「米国は、/ 短期資金の一端を担いますが、/ これは2012年までに100億ドルに拡大する見込みです。」

このセンテンスの関係節は長くは無いのですが、その先行詞(関係代名詞によって修飾される名詞句)の中に「fast-start funding」というやや専門的な表現があるので、それを可能ならば早く訳出しておきたいところです。

「to 不定詞句」の扱い方

関係節の訳し方に似ています。

America is going to continue on this course of action / to mitigate our emissions and / to move towards a clean energy economy, / no matter what happens here in Copenhagen.

「米国はこういった方針を継続し / 排出緩和策と / クリーンエネルギー経済への移行を進めます。/ これは、コペンハーゲン会議の結果に左右されません。」

このセンテンスも、可能ならば、「America is going to continue on this course of action」をまず訳出したいですね。その後の部分が複合的で、「to 不定詞」が2つあるとともに「no matter what…」を含むからです。

And yesterday, / Secretary Hillary Clinton, my Secretary of State, / made it clear that we will engage in a global effort / to mobilize $100 billion in financing by 2020,…

「そして昨日、/ ヒラリー・クリントン国務長官は、/ 世界的な取り組みへの参加を表明し、/ 2020年までに1000億ドルの資金動員を目指す(と述べました)。・・・」

このセンテンスも、同様の理由から、「to 不定詞」の前まで頭ごなしに訳しておきたいところです。

まとめ

いかがでしたか。頭ごなしに訳出していくコツは、たくさん通訳練習して習得するとともに、上手な通訳者の通訳例から学ぶことが賢明です。

★ この通訳訓練シリーズでは、次に「順送り訳(頭ごなし訳)|英日スラッシュ・リスニング方式の訳」をご紹介しています。音声を使った訳出練習です。こちら ⇩ をご覧ください。

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★ 通訳に関心がある人にとって読む価値のある本を、こちらで ⇩ 紹介しています。

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