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通訳訓練(1)発音トレーニング

通訳・翻訳
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今回からは、通訳技術を習得するための具体的な訓練方法を紹介していきます。まずは、日本語の発音練習の方法です。

英語の発音については、通訳者が最低限知っておくべき基本的なことをこちらの記事 ⇩ に含めていますので、ご覧ください(TOEFLテスト対策用の情報ですが通訳訓練にも当てはまる内容です)。

より詳しい英語の発音方法についての説明は、こちらの記事 ⇩ をご覧ください(米国発音)。

なぜ母国語の発音も練習?

母国語だからと言って、自分の日本語音声が明瞭であるとは限りません。通訳者の日本語発音がはっきりとしていないと、訳がいかに的確で優れていても、内容がクライアントにうまく伝わりません。今一度、自分の日本語のしゃべり方を確認することも有益かもしれません。

しっかりとした声を出そう

通訳をするときは、張りのある声でしゃべることが大切です。理由は2つあります。

(1)まず、しっかりとした声の方が、クライアントにとって聞き取りやすいということです。弱弱しい声で通訳しますと、例えば「欧州」と言ったつもりでも、クライアントには「豪州」と聞こえているかもしれません。(もちろん、このような混乱をきたしやすい表現は避けて、例えば「ヨーロッパ」のような別の言い方をするということも可能かもしれませんが。)逐次通訳でも同時通訳でも通訳者がマイクを使用する場合は声に張りがあろうが無かろうが大差ないと考えがちですが、実はクライアントに聞こえる音声の聞き取りやすさに、かなり違いが出ます。マイクを使う場合でも、しっかりとした声を出すことを心がけましょう。

(2)2つ目の理由は、声に張りが無い通訳者は、自信が無いと思われてしまうということです。クライアントからすれば、「この通訳者は自信がなさそうだが、本当に正確な訳をしてくれているのだろうか」という疑問がわいてくるかもしれません。当然のことながら、クライアントの信頼は非常に重要です。通訳者が的確に訳していても、信頼が損なわれるとクライアントの集中力が低下して、本来伝わるべき内容がきちんと伝わりにくくなる可能性があります。また、通訳者の仕事という観点からは、次の通訳案件受注につながらないというようなビジネスへの影響も懸念されます。

基礎発声トレーニング

それでは、張りのある声を出す練習をしてみましょう。まず、「ようこそ当地へお越しくださいました」という挨拶を声に出して言ってみましょう。

次に、この同じ挨拶を6メートルくらい離れたところにいる人に言うつもりで言ってみましょう。大声を出すとか怒鳴るというのではなく、張りのある声を出すのです。どうすればよいかというと、まずからだの緊張をほぐして、リラックスします。肩の力も抜いてください。そして、一度息を全部吐いてください。次に、鼻から息を吸います。お腹が膨らむイメージです。もし、このイメージがややこしいと感じたら、とにかく鼻から息を吸ってください。次に、力まない自然な声で、少し離れたところにいる人にもきちんと伝わるように、先程の挨拶を言ってみて下さい。

いかがでしょうか。

では、同じ要領で、「ご多忙の中をお越しいただきまして誠にありがとうございます」と声に出して言ってみましょう。

発音トレーニング

母音

日本語は母音が特に大切だとされています。なぜなら、「五十音」(「ん」以外)はすべて、母音で終わるからです。ローマ字で書くと、例えば、「か」は「ka」、「ひ」は「hi」です。この「a」も「i」も母音ですね。ですから、「あ」「い」「う」「え」「お」を明瞭に発音することが、聞き取りやすい日本語を話すことに繋がるのです。

では発音練習です。コーラスや演劇の練習などでもすると思いますが、まず「あえいうお」の順で母音を発音します。(この順序は口の動きが発音トレーニングにふさわしいとされています。)この5つの音の発声のポイントを確認しましょう。

  • 「あ」 あごを大きく広げる
  • 「え」 唇を左右に引き伸ばして「鋭意努力」と言うときの「え」を言う要領
  • 「い」 唇を左右に引き伸ばして、はっきりとした「い」を言う
  • 「う」 唇は、あまり丸まらない
  • 「お」 唇が丸くなる

それでは、張りのある声で「あえいうお」と3回言ってみましょう。

次に、下のフレーズ(出典『英語通訳への道―通訳教本』、p. 96)をしっかりとした声で言ってみましょう。

  • 「青空・大空」
  • 「朝の挨拶」
  • 「愛知県・岡山県・和歌山県」

ぱぺぴぷぽ・られりるろ、他

次は、唇や舌の動きを滑らかにする訓練です。はっきりとした、聞き取りやすいしゃべり方をするには、唇や舌がスムーズに動かなければなりません。これには「ぱ行」と「ら行」の練習が有効です。「ぱぺぴぷぽ」と「られりるろ」を3回ずつ張りのある声で言ってみましょう。

次に、下のフレーズや文(出典『英語通訳への道―通訳教本』、p. 97)を使って発音の練習をします。別の記事でも書きましたが、関西弁など地域色の濃いしゃべり方ではなく標準的な発音とイントネーションを使って言ってみましょう。明瞭で、しかも滑らかなしゃべり方を目指します。

  • 「国際交流基金」
  • IAEA国際原子力機関」
  • 「主要先進国首脳会議」
  • 「友好国」
  • 「ぐずついた天気が続いています。」
  • 「走攻守3拍子揃った選手です。」
  • 「危険地域での身の守り方などを学びます。」
  • 「お綾や母親にお謝り。」

いかがでしょうか。スムーズに言えなかったフレーズや文は、もう一度言ってみましょう。

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 以上が、通訳訓練法の1つ目、発音トレーニングです。次の訓練法は、シャドーイングです。こちら ⇩ をご覧ください。

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 通訳に関心がある人にとって読む価値のある本を、こちらで ⇩ 紹介していますのでご覧ください。

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