TOEFL iBTは2026年1月に大幅に改訂され、試験時間短縮、アダプティブ方式の導入、新しいバンドスコア(1〜6)への移行などが実施され、その月の21日からは新しい形式に変わっています。
この記事では、新形式のTOEFL iBTの概要をお伝えします。詳細についてはTOEFLテスト日本事務局のウェブサイト及びETS TOEFL iBTのウェブサイトをご覧ください。
主な変更点
- 試験時間の短縮:90分程度へと短縮。
- 問題形式・内容の変更:詳細は下をご覧ください。
- アダプティブ方式の導入:リーディングとリスニングに受験者のレベルに応じて難易度が変わる2段階モジュール制を採用。
- スコア制度の変更:CEFRと直結した1〜6のバンドスコア(0.5刻み)を導入。
- 結果発表の迅速化:受験後72時間(3日)以内にスコアが判明。
問題形式・内容
2026年1月21日以降のTOEFL iBT の問題構成は下のとおりです。

- 試験時間には設問の説明等の時間は含まれていません。試験の完了には約2時間を見込んでください。
- リーディングにはダミー問題(採点されない問題)が15問、リスニングには12問含まれています。どれがダミーなのかはわかりません。
アダプティブ方式と得点の仕組み
リーディング及びリスニングは、それぞれ Module 1 と Module 2 の2つのモジュールで構成され、Module 1 の正答率に応じて、Module 2 の難易度(Upper / Lower)がリアルタイムで変わる適応型テストです。
高難度正解は高評価がされますので、Module 1 の正答率が高い場合は、 Module 2 で難しめ(Upper)の問題が出題され、最高スコア(30点)が可能です。一方、Module 1 で低得点だとModule 2 が易しめ(Lower)の問題になり、最高スコアの獲得が制限されます。したがって、高得点を狙うのであれば、Module 1 の正答が極めて重要です。
Module 1 では各セクションの全タスク(上の問題構成表をご覧ください)が出題されます(Reading は3種類、Listening は4種類)。
リスニングの Module 2 では難しめ(Upper)の問題の場合は、次のタスクが出題されます。
- Listen and Choose a Response
- Listen to a Conversation
- Listen to an Academic Talk
易しめ(Lower)の問題は下のタスクです。
- Listen and Choose a Response
- Listen to a Conversation
- Listen to an Announcement
リーディングの Module 2 では難しめ(Upper)の問題の場合は、次のタスクが出題されます。
- Complete the Words
- Read an Academic Passage
易しめ(Lower)の問題は次の2つのタスクです。
- Complete the Words
- Read in Daily Life
CEFRとは
CEFR(セファール)とは、正式には「The Common European Framework of Reference for Languages」(ヨーロッパ言語共通参照枠)と呼ばれ、外国語学習における習熟度や運用能力を同じ基準で測るための国際的な標準指標です。ヨーロッパのみならず、世界全体でも認知度が高まりつつあります。A1、A2、B1、B2、C1、C2の6段階に分かれています。
CEFRに合わせたTOEFLスコア表示により、自分の英語力を世界レベルで確認することができます。
CEFRの6つのレベル
- A1・A2(基礎段階の言語使用者): 日常生活の簡単な挨拶や、自分自身の日常的な領域に関係する表現を理解し、基本的なコミュニケーションが可能なレベル。
- B1・B2(自立した言語使用者): 仕事や旅行などの身近な話題や標準的な内容を理解し、自分の意見を説明したり、自然にやり取りができたりするレベル。
- C1・C2(熟達した言語使用者): 複雑なテーマや専門的な内容を深く理解し、流暢かつ正確に自分を表現できるレベル。
スコア(得点)
TOEFL iBTでは、CEFRと直結した1〜6のバンドスコア(0.5刻み)が導入されています。これは、CEFRとより直感的に対応させるとともに、スコアの解釈をわかりやすくするねらいがあります。
総合スコアは、4つのセクション・スコアの平均値を0.5刻みに四捨五入したもので算出されます。スコアレポートには、受験した回の各セクションおよび総合のバンドスコアに加えて、「My Best Score」も表示されます。
四捨五入の例
・4つのセクションスコアの平均が 5.125 の場合は、総合スコアは 5
・平均が 5.25 の場合は総合スコアは 5.5
4セクションの内容
リーディング:3つのタスクの概要
Complete the Words:約70〜100語の長さのアカデミックな文章が出題されます。文章内の一部の単語の文字が欠けており、文脈や語形成から単語を完成させるタスクです。
Read in Daily Life:日常生活で見かける約15~150語の文章を読み、質問に対して選択肢から解答を選びます。出題に使われる文章は、メール、SNS投稿、広告、案内文などです。
Read an Academic Passage:約200語のアカデミックな文章を読み、質問に対して選択肢から解答を選びます。出題分野は歴史、美術・音楽、ビジネス・経済学、生命科学、物理科学、社会科学などです。以前のTOEFL iBTのリーディングに類似した問題がありました。
リスニング:4つのタスクの概要
Listen and Choose a Response:短い質問または発言を聞き、それに対応する応答として最も適切な選択肢を選ぶタスクです。
Listen to a Conversation:2人の話し手による短い日常的な会話を聞き、その会話に関する問題の解答を選びます。
Listen to an Announcement:アカデミック関連の短いアナウンス(約40〜85語)を聞き、その内容に関する問題の解答を選びます。アナウンスの内容は、スケジュール、案内、規則や規定などです。
Listen to an Academic Talk:短いアカデミックな講義(約175〜250語)を聞き、その内容に関する問題の解答を選びます。分野は、心理学、歴史、美術・音楽、生命科学、物理科学、ビジネス・経済学、社会科学など様々です。以前のTOEFL iBTのリスニングにも類似した問題がありました。
ライティング:3つのタスクの概要
Build a Sentence(10問):与えられた単語や句を並べ替えて文法的に正しい文を作り、会話の流れに合った適切な返答を作成するタスクです。示された単語や語句をすべて使うとは限らず、不要なものがある場合もあります。
Write an Email(1問):持ち時間7分間で、提示された状況・伝えるべき内容に応じた英文メールを書くタスクです。具体的な内容は、問い合わせや依頼などのメールが高頻度です。短時間で、丁寧、簡潔、かつ必要な情報を含めた文面を書く必要があります。
Write for an Academic Discussion(1問):持ち時間は10分間です。オンライン授業のような状況設定のもと、教授の質問及び、それに対する2人のクラスメートの意見を読み、自分の意見を100語以上で書きます。ディスカッションに貢献するような意見及びそれを裏付ける理由や具体例を書くことが求められています。この問題は、2026年1月よりも前に運用が開始されています。
スピーキング:2つのタスクの概要
Listen and Repeat(7問):表示された画像に関連する7つの文が1文ずつ読み上げられるので、受験者は各文を聞いたあとで8~12秒以内に、聞いたものをそのまま反復するというタスクです。
Take an Interview(4問):与えられた状況設定で、インタビュアーから順次出される4つの質問に対し、それぞれ45秒以内で回答します。インタビューの文脈は調査研究への参加や奨学金への応募など、さまざまで、自分の経験や意見を英語で話す力が試されます。
対策・サンプル問題
TOEFLテスト日本事務局のTOEFL iBT対策サイトには対策のための非常に有益な情報が含まれています。無料体験版サンプルも提供されていますので、それを利用されることをおすすめします。
また、TOEFLテスト日本事務局のNewsletterに登録すると、対策の手助けとなる情報が送られてきます。
最後に、TOEFLの運営元「ETS」の公式パートナーとしてサービスを提供しているSantaをご紹介します。Santa(サンタ)は2026年1月からのTOEFL新形式に完全対応しており、ETSから提供される公式練習問題(100問以上収録)や公式の模試(21回分収録)を使って学習できるアプリを提供しています。教材の画面デザインはTOEFL試験本番を再現した形となっています。

