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通訳訓練(25)同通|日英 — 3

通訳訓練(日英)
Photo courtesy of 雲と空と私と
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ようこそ「通訳訓練シリーズ」へ。今回は日英同時通訳練習の3回目です。

練習を始める前に、日英通訳のコツ・工夫のおさらいする方はこちら↓をどうぞ。

練習教材

今回の同時通訳練習では英日通訳をテーマにした短いスピーチを原文として使用します。長さは850字程度です。内容は、日本語と英語の間で通訳をする場合の困難な側面、それらを克服するためのトレーニング、そして、通訳という仕事で得られる満足感等について述べています。

有益な語彙

通訳練習に入る前に、この通訳練習で有益な語彙を確かめましょう。下をご覧ください(ここに含めた英訳は一例にすぎず、別の訳し方も可能です)。

「英日通訳の世界」 —— 語彙集
言葉の壁language barriers
大変やりがいのある職業a highly rewarding profession
通訳者になるための道のりthe path to becoming an interpreter
構造の違いstructural differences
主語、動詞、目的語の順a subject-verb-object order
同時通訳simultaneous interpreting
話者the speaker
文の構造the sentence structure
組み立て直すreconstructing
敬語honorific language
曖昧な表現ambiguous expressions
文化的背景の違いcultural differences
大きな壁significant obstacles
厳しいトレーニングrigorous training
高度な運用能力advanced proficiency
不可欠essential
通訳訓練校Interpreter training schools
サイトトランスレーションsight translation
科学技術science and technology
専門知識specialized knowledge
専門用語technical terminology
この困難な仕事this demanding work
大きな達成感great satisfaction
満足感a sense of achievement
文化背景cultural backgrounds
何物にも代えがたい喜びincomparable joy
医療通訳medical interpreting
患者さんpatients
安心した表情を浮かべるshow relieved expressions
ビジネス交渉business negotiations
瞬時の思考力quick thinking
異文化への深い理解deep cross-cultural understanding
大変な仕事challenging work
世界を繋ぐconnect the world
使命mission

通訳練習

それではまず、メモを取る準備をしましょう。同時通訳でも、常にペンとメモ用紙は手元に持っています。ご用意ができましたら、下のプレーボタンを押して同時通訳練習をしていきましょう。音源はコンピューターによる読み上げです。

参考訳出例・訳し方説明

ご参考までに、通訳例を掲載します。訳し方は無数にあります。ここに掲げるのはあくまでも、単なる一例に過ぎません。

訳注

1.今回の原文のようなスピーチの通訳では、発話者がスピーチの内容が何であるかに言及した時点で、英語のスピーチの冒頭部分で典型的に使われる敬意表現を使うという選択肢もあるかもしれません。例えば、「本日は英語と日本語の通訳について」まで聞こえてきた時点で「I’m delighted to be here today to talk about interpreting between Japanese and English」のように訳出しても構わないでしょう。

2.「breaks down」の代わりに「bridges」でも良いと思います。

3.もしも「最も」という文言を聞いて即座に「the most」と訳出したのであれば、例えば次のような表現などを使っても良いでしょう。「First, the most challenging aspect of English-Japanese interpreting」、「the most significant difficulty in English-Japanese interpreting」。

4.上で「aspect」を使った場合は「comes from」よりも「is」のほうが自然でしょう。「…is the structural differences between the two languages.」

5.別の訳し方としては、「English uses a subject–verb–object order」や「English follows a subject–verb–object order」などがありますね。

6.「… but Japanese sentences end with a verb.」などの訳し方もあります。

7. 順送り訳 で頭から訳してきて、ここで関係代名詞「which」を使ってつないでいます。動詞は「entails」に限らず、他にも選択肢があります。例えば「which involves instantly reconstructing the sentence structure.」などのようにもできます。こういった文構造で「entail」や「involve」等の動詞をうまく使うことができれば大変便利です。

8.「敬語」は「(Japanese) honorific language」とも訳せます。

9.この部分の別の訳し方としては「the ambiguity inherent in Japanese communication」なども可能でしょう。

10.もしも、分構造の違い、敬語、曖昧表現、文化背景の違いを羅列して訳してきて、最後に「こういった複雑な課題があります」というように訳してまとめるのであれば、このまとめの部分は、例えば「Interpreters face these challenges」、「Interpreters must navigate these complexities」、「Interpreters need to deal with these challenges」などのように訳しても良いと思います。

11.「さらに、政治、経済、医療、科学技術など、様々な分野」と聞こえてきたら、文脈から、「通訳者はこういった分野にもある程度精通していなければいけない」と話者が言おうとしているということが読み取れます。

12.別の訳し方としては「At international conferences, which brings together people from different cultural backgrounds, …」なども可能です。このように、関係代名詞や関係副詞を使って、訳をうまくつなげていけると便利な場合が多いです。こういった技法に関しては、こちらの和英通訳の工夫に関する記事でご紹介しています。

13.この「allowing」のような分詞を活用することも、有効な技法です。これに関してもこちらでご紹介しています。

14.この関係代名詞「which」も、上の注12で言及している技法です。

まとめ

お疲れ様でした。こういった練習をたくさんすることが通訳技術向上につながります。同じ原文を使って何度も練習をすることも有益です。今回の原文も繰り返し使って通訳練習しましょう。

★ 通訳に関心がある人にとって読む価値のある本を、こちらで ⇩ 紹介しています。

★ 通訳メモのコツについては、この記事↓↓をご覧ください。

★ 「順送り訳」のコツや、「意味のユニット」や、「スラッシュ・リーディング方式の訳」等をおさらいする方は、この2つの記事↓↓をご覧ください。

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