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ブラジルでは、母親がパンデミックの矢面に立たされる

リオデジャネイロ(AP)— サンパウロ市当局が先月、猛威を振るうパンデミックの影響を受けたブラジル人の母親を対象に、公立学校の清掃の仕事を4,500人分呼びかけたが、手に負えないほど応募が殺到した。 わずか2日間で90,000人以上の女性が応募したのだ。

「応募は私たちの期待をはるかに超えました」と、この募集に携わったアルマンド・ジュニア氏は語る。今回の募集は、急増する女性の失業を緩和すると共に、教室を衛生的に保ち生徒の体温を測定するという新しいコロナ感染予防ガイドラインに学校が準拠するのを支援することを目的としている。

ブラジルの女性、特に母親の苦境が、この危機の中でいかになおざりにされてきているかを、この応募状況から垣間見ることができる。実は、ブラジルだけでなく世界的にも、学校閉鎖が続く中、多くの母親たちは少ない勤務時間の中で家庭での教育や家事をこなしている。また、休職を余儀なくされたり、解雇されたりした女性もいる。

ブラジルでは、新型コロナウイルの感染者が急増しており、世界で最も打撃を受けた国の1つとなっている。ジョンズホプキンス大学のデータによると、このラテンアメリカ最大の国は世界人口の3%にも満たないが、毎日平均2,400人の死者が出ており、世界の新型コロナウイルスによる1日の死者数の4分の1を占めている。複数の経済学者によると、この国の悪化する健康危機と経済危機が、女性の労働力復帰をさらに遅らせているという

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