ようこそ「通訳訓練シリーズ」へ。今回は同時通訳の基礎訓練として、シャドーイング、クイック・レスポンス、ストーリー・テリング、そして簡単な同時通訳練習を取り上げます。
シャドーイング
シャドーイングの効果は、同時通訳に必要な「聞きながら話す」能力と短期記憶力の養成につながるなどです。
シャドーイングの詳しい説明は、こちら ⇩ をご覧ください。
クイック・レスポンス
これは単語・語句単位での即訳訓練、そして文単位の即訳訓練です。原文を聞いたら出来るだけ素早く、かつ目標言語において適切であるように口頭で置き換えていく作業です。
こちら ⇩ に詳しい説明や練習教材があります。
ストーリー・テリング
ストーリー・テリングとは、一つの音源を聞きながら、全く別の内容の話を同時に音読するというものです。最初は聞く音源と話す話の言語は同じでも構いませんが、それに慣れてきたら、どちらかを日本語にするのならもう一つの方は英語にするというようにします。これも聞きながら話す能力を養成するのに有効です。
日常会話的な文章から始める
実際に同通練習を始める時は、内容が分かりやすく、専門的な知識などが必要でなく、また話す速度も速すぎないスピーチなどを訳すことから始めるとよいと思います。中学校の英語で対応できるような内容のものが、最も始めやすいと思います。
また、一つの方法として、文と文の間に少しポーズを入れた教材から初めて、次にポーズを入れない教材へと移行していくというやり方も有効でしょう。
そこで、まずは、短いポーズ入りの音源を使って日英の訳出練習をしましょう。最初の練習教材は「私が初めて自分で作った料理」がトピックです。
原文のスクリプトはこちらにあります。
では次に、同じスピーチにポーズを入れていない音源を使って練習をします。
次にもう一つ別の練習教材を使って日英訳出練習をします。これは、最初からポーズを入れていない音源を使います。トピックは「交流会での自己紹介」です。
原文のスクリプトはこちらにあります。
次は英日通訳です。トピックは、ある高校に転入してきた生徒の自己紹介です。ポーズは入っていません。
原文のスクリプトはこちらにあります。
通訳しやすい、日常会話のような原文を使って通訳練習をたくさんすることは、頭と耳と口を同時に使う同通作業に慣れるために、非常に効果的だと思います。頑張ってください。
まとめ
今回は、同時通訳の基礎訓練を取り上げました。
出来れば、短時間であっても頻繁に練習しましょう。一回の練習に費やす時間の長さよりも、練習の頻度のほうが大事だと思います。頑張ってください。
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