気候変動に関するコペンハーゲン会議でのオバマ大統領のスピーチ

以下は、気候変動に関する2009年のコペンハーゲン会議で当時のオバマ大統領が12月18日に行ったスピーチ(出典:American Rhetoric)を、本ブログ運営者が通訳練習のために和訳したものです。

第1段落

おはようございます。// この度は光栄にも / この著名な世界各国首脳の集まりに加わることができました。// 私たちがご当地コペンハーゲンに来たのは、/ 気候変動が重大かつ増大する危険を人々にもたらしているからです。// 皆さんがここにおられる理由は、/ 私もそうですが、確信があるからこそで、/ この危険が現実のものだと信じているからです。// これは作り話ではなく、/ 科学なのです。// 気候変動に歯止めがかからなければ、/ 容認できないリスクが生じ、/私たちの安全保障、経済、そして地球全体にとって脅威となるのです。// でも、こういったことは、私たちには周知のことです。//

第2段落

不明なのは、/ もはや直面する課題の性質ではありません。// 私たちがこの課題に対応できるかどうかです。// なぜなら気候変動の現実は疑う余地がありませんが、/ 正直なところ、/ 世界中が注目する中、/ 私たちが集団行動を起こせるかどうかは現時点では、疑わしいと思います。/ どちらに転ぶか分からない状態です。//

第3段落

私は、わたしたちが、大胆に、かつ断固とした態度で / 共通の脅威に立ち向かうことができると信じています。// だからこそ、私は今日ここに来ています。/ 話すためではなく、行動するためにです。//

第4段落

世界最大の経済大国として、/ また世界第2の排出国として、/ 米国は気候変動に対処する責任を負っており、/ 我々はその責任を果たすつもりです。// だからこそ、改めてリーダーシップを発揮して / 国際的な気候変動交渉に参加してきたのです。// だからこそ、我々は他の国々と協力して、/ 化石燃料への補助金を段階的に廃止してきているのです。//

第5段落

だからこそ、我々は国内でも大胆な行動を起こしています。/ 再生可能エネルギーへのこれまでにない投資、/ 住宅やその他の建物の効率化、/ 包括的な法律の制定を進めて / クリーンエネルギー経済への転換を促進しているのです。//

第6段落

こういった緩和行動は野心的ですが、/ 単に国際的な責任を果たすためだけではありません。//我々には次のような確信があるのです。/ 同じようにお考えの方もいらっしゃるでしょうが、/ エネルギーの生産・使用方法を変えることは、/ 米国経済の未来にとって不可欠だと信じているのです。/ それは、何百万人もの新規雇用を創出し、/ 新産業を育成し、/ 競争力を維持し、/ 新たなイノベーションを生み出します。// 我々は自己利益の観点から確信しているのです。 / エネルギーの使用方法 / を変えて効率を上げることは、/ 国家安全保障にとって不可欠であり、/ 外国産石油への依存を減らすとともに / 気候変動がもたらす危険に対処するのに役立つからです。//

第7段落

ですから、この全体会議で明言致します。// 米国はこういった方針を継続し / 排出緩和策と / クリーンエネルギー経済への移行を進めます。/ これは、コペンハーゲン会議の結果に左右されません。// それが我々にとって良いことであり、/ 世界にとっても良いことだ[と考えています]。//しかし、私たち全員がより強く、/ より安全になり、/ 安全保障を一層高めるためには、/ みんなが一緒に行動することだ[と信じています]。// だからこそ、お互いのために、/ 国際的な協定を結び、/ 一定の手順に合意し、/ 一定の約束に対して互いに責任を負うよう(取り決める)こと[が有益なのです]。//

第8段落

数カ月にわたる話し合い、/ 2 週間の交渉、/ 無数の分科会、/ 二国間協議、/ 交渉担当官の間での果てしない議論の末、/ 私は、この協定の主要部分は / 今や明確だろう[と思います]。//

第9段落

第一に、/ すべての主要経済国は、/ 断固とした国内行動を打ち出し、/ 排出量を削減して、/気候変動への取り組みを開始しなければなりません。// 嬉しいことに、/ 既にそうしている国がたくさんあります。// ほとんどすべての主要経済国が、/ 正当な目標、/ 有意義な目標、/ 野心的な目標を打ち出しています。//米国に関しては、公約を履行すると私は[確信しています]。/ つまり、2020年までに17%台の排出量削減を、/ さらに2050年までに80%を超える削減を達成するという内容で、/ これは最終的な法律に沿うことになります。//

第10段落

第二に、/ 検証する仕組みを整備し、/ 各国が公約を履行しているかを確認し、/ その情報を透明性のある形で交換しなければなりません。// これは、押しつけがましかったり、/ 主権を侵害したりするものである必要はありません。// しかし、協定が信頼に足るものであり、/ 各国が義務を果たしていること[を確認できなければなりません]。// そういった説明責任がなければ、/ どんな合意も机上の空論に過ぎないでしょう。//

第11段落

国際合意が機能するためには、/ 全員が情報を共有し、/ 義務の履行を確認することは必須でしょう。// そうでなければ、意味がありません。// それは空虚な勝利に終わるでしょう。//

第12段落

第三に、/ 資金を確保して、/ 途上国、/ 特に後発開発途上国で / 気候変動に対して最も脆弱な国々の[適応を支援する必要があります]。// 米国は、/ 短期資金の一端を担いますが、/ これは2012年までに100億ドルに拡大する見込みです。// そして昨日、/ ヒラリー・クリントン国務長官は、/ 世界的な取り組みへの参加を表明し、/ 2020年までに1000億ドルの資金動員を目指す(と述べました)。/ もっとも、/ これは、この取り組みが今申し上げたような広範な協定の一部であるということを条件としています。//

第13段落

緩和、/ 透明性、/ 資金調達。// これは明確な公式です。/ 共通であるが差異のある対応と、/それぞれの能力[という原則][を包含するものです]。// そしてそれは、有意義な協定へつながります。/ これまでにない高い水準の / 協定を国際社会として達成できるのです。//

第14段落

この全体会議で申し上げたいのですが、/ もう時間がさほどありません。// この時点で、/ 問われているのは、/ 私たちが共に前進するのか、/ それとも分裂するのか、/ 行動することよりも見せ掛けの行為を選ぶのかです。// きっと / 多くの人は、今申し上げた枠組みが不完全だとお思いでしょう。// どの国も望むものをすべて手に入れることはできません。// 途上国の中には、// 条件付きでなく、/ 透明性の義務もない支援を望む[国もあります]。// 彼らは、/ 先進国が高い代償を払うべきだ[と思っています]。// それは理解できます。// 一方先進国の中には、/ 途上国はこの支援を活用できない、/ あるいは途上国の説明責任を効果的に問うことができない[と考える]国や、/ 世界で最も急速に成長している複数の排出国は / より大きな負担を担うべきだとする国もあります。//

第15段落

私たちは、先進国と途上国の分断に慣れっこになっています。/ 長年にわたり分断にとらわれてきたからです。// こういった国際的な議論は、/ 実質的に20年近く行われてきましたが、/ ほとんど何の成果も得られておらず、/ 気候変動はますます加速するばかりです。// もはや、話し合いの時間は終わったのです。// つまるところ、要点は次のようになります。/ この協定を受け入れ、/ 実質的な一歩を踏み出し、/ 今後さらに改善を続け、/ その基盤の上に構築していくことができるのです。// そうすれば、/ ここにいる全員が、/ 歴史的な取り組みに参加することになります。/ 私たちの子供や孫たちの生活をより良くする取り組みです。//

第16段落

あるいは、先延ばしにし、/ 分断に再び陥ることもできます。/ 長年にわたり行動を妨げてきた選択肢です。// そうすれば、同様の陳腐な議論を、/ 毎月、/ 毎年、/ おそらく10年ごとに、/ 繰り返すことになるでしょう。/ そしてその間、気候変動の危険は不可逆的になるまで増大していくでしょう。//

第17段落

皆さん、/ 時間を無駄にすることはできません。// 米国は選択をしました。// 進路を決定したのです。// 米国は確約をしました。// 我々は、言ったことを実行に移します。// 今こそ、世界の国々と人々が / 共通の目的のために団結する時だ[と私は信じています]。// 我々は今日、これを成し遂げる準備ができています。/ 各国に必要なのは、/ 話すよりも行動するほうがよいことを認識する動きです。/ 不作為よりも行動を、/ 過去よりも未来を選ぶことです。/ 勇気と信念があれば、/ 人類と地球の未来に対する責任を果たすことができる[と私は信じています]。// ご清聴ありがとうございました。//

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