前回ご紹介した「thingy」によく似たあいまい表現、「whatchamacallit」と「what-d’you-call-it」を今日は取り上げます。
これも、何というものだったか、名前が出てこない時に、使える表現です。
日本語だったら、「あの何とかっていうやつ」、「なんだったっけ、あれ」、「なんちゃら」みたいなことを言ったりします。そんな時、英語では、「whatchamacallit」や「what-d’you-call-it」と言ってもいいんです。
whatchamacallit
語源は、Merriam-Websterによると「what you may call it」が変化したものらしいです。言われてみれば、納得できますね。
会話例1
Aさんが、友人Bさん宅を訪ねました。まず手を洗いに洗面台に行きます。
A: Hey, there’s no soap in the, uh, whatchamacallit. You know . . . the —.
B: Dispenser?
A: Yeah. It’s empty.
A: ねえ、ハンドソープのあれがからなんだけど。
B: ポンプボトル?
A: うん。空だよ。
会話例2
友人同士の会話です。Bさんは最近体調がやや不調で、ネット検索したあと、少し心配そうです。
A: Don’t believe everything Google says. The Internet is a . . . whatchamacallit.
B: A mine of misinformation. Maybe, but still. . . .
A: Google の言うことを全部うのみにしたらだめだよ。インターネットは、ほら何とかって言うだろう。
B: 誤情報の宝庫。確かに、そうかもしれないけど、それでも・・・。
会話例3
友人2人でもう一人の友人宅へ行く途中、飲み物を買っています。
A: Let’s get a few bottles of soda as well. It goes well with whiskey and shochu.
B: We don’t have to. He’s got one of those — whatchamacallits — sparkling water makers.
A: Like SodaStream?
B: Yeah, that’s it.
A: 炭酸水も何本か買おう。ウイスキーとか焼酎に合うよ。
A: 買わなくてもいいよ。あいつはあの、何とかっていう、炭酸水を作るやつを持ってるから。
B: ソーダストリームとか?
A: うん、それだよ。
what-d’you-call-it
この表現も、「あの何とかっていうやつ」、「なんだったっけ、あれ」のような意味を示し、物の名前が浮かばない時などに使えます。複数形にするときは」「it」を「them」に変えます。
(また、類似表現として、人の名前が浮かんでこない時に使える「what’s-his-name」や「what’s-his-face」などという言い方もありますが、それはまた別の機会に。)
会話例1
友人同士の会話。Bさんは自転車に乗っていて転倒しました。手首が痛くて、どうにかなっていそうなので、近くの整形に行くつもりだとAさんに言うと、Aさんは大きな病院に行った方がいいよとアドバイスします。
A: The hospital has got a, uh, what-d’you-call-it.
B: A CT scanner?
A: Yes.
A: 病院には、あの、何ていうんだったかな、あれがあるから。
B: CTスキャナー?
A: うん。
会話例2
友同士の会話です。Aさんは今学年の成績が優秀だったので、来年度は学費が免除だとのことです。
A: I can’t believe I’m so lucky. I don’t have to work part-time next year.
B: What happened?
A: Apparently, my grades were good enough to get me a what-d‘you-call-it.
B: A scholarship, is it?
A: こんなにラッキーだなんて信じられない。来年はアルバイトしなくていいんだ。
B: どうしたの?
A: どうやら、成績が良かったから、あの何とかがもらえるらしい。
B:奨学金?
会話例3
ママ友同士の会話です。Aさんは小学生の息子がコンピューターでゲームばかりしているのが気がかりの様子。
A: He sits on the computer all day, playing those what-d‘you-call-them.
B: Video games.
A: I’m beginning to worry.
A: うちの息子は一日中コンピューターの前に座って、何て言うんだっけ、ずっと遊んでるの。
B: ゲーム?
A: もう、心配になってきたわよ。
まとめ
いかがでしょうか。見るとややこしそうに思われるかもしれませんが、「whatchamacallit」も「what-d’you-call-it」も、少し慣れると、すらすらと言えると思います。便利な表現ですから、物の名前がすぐに出てこない時などに、使っててみましょう!
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会話フレーズ表現集など、こちら⇩でご紹介しています。
また、英語の電話表現も含めて、ビジネス英語全般に関するおすすめ教材については、こちら ⇩ をご覧ください。
次回の「今日の表現」は「what’s-his(her)-name」です。こちら ⇩ をご覧ください。