今日注目する表現は、「get with the program」です。
意味
今回の表現「get with the program」は、前回の記事で取り上げた「get with it」と似ていますが、ニュアンスや使い方が少し異なります。「Get with the program」という表現は、特定の規則、計画、期待、あるいはあらかじめ決められたやり方に従う必要があるということを示します。これは、確立されたルールやシステムが存在し、現在それに沿っていない人に対して「Get with the program」と言って、それに従うよう促すわけです。多くの場合、与えられた枠組み(例えば、職場、チーム内、指示に従うことなど)の中で、もっと協力する必要があるという含みがあります。
「Get with it」と「Get with the program」の違いをまとめると、
- 「Get with it」=あなたは時代遅れです、注意を払っていません、あるいは行動が遅いので、追いつくか、もっと気を引き締める必要があります。
- 「Get with the program」=あなたは既存の計画、規則、手順に従っていません。従い順守する必要があります。
「Get with the program」は「get with it」の特定のタイプで、意味の範囲がより狭いと言えるかと思います。
会話例
では会話例をいくつか見ましょう。
Conversation 1: Workplace
Manager: You still haven’t submitted your timesheets.
Employee: Oh, I thought we could turn them in anytime.
Manager: No, the deadline is every Friday. You really need to get with the program.
会話1:職場
マネージャー:あなた、まだ勤務表を提出していませんよ。
社員:あ、いつ提出してもいいのかと思っていました。
マネージャー:いいえ、締め切りは毎週金曜日です。本当にちゃんとルールを理解して従ってください。
Conversation 2: Team project
Team Leader: Okay, we’re moving on to the next phase.
Team Member: Wait, I’m still confused about the last part.
Team Leader: You’ve got to get with the program or you’ll hold everyone back.
会話2:チームプロジェクト
チームリーダー:よし、次のフェーズに進みますよ。
チームメンバー:ちょっと待ってください、前の部分がまだよく分かっていません。
チームリーダー:しっかりついてきてくれないと、みんなの足を引っ張ることになりますよ。
Conversation 3: At the Office
Manager: Sarah, I’m a bit concerned about your progress on the new sales initiative. Your numbers are significantly lower than everyone else’s.
Sarah: I’m finding it hard to adapt to the new reporting system, honestly. It’s so different from what we used to do.
Manager: I understand there’s a learning curve, but we’ve had extensive training, and everyone else has adjusted. You really need to get with the program on this. Your performance reviews depend on it.
Sarah: Okay, I’ll make it a priority. I’ll spend more time with the training materials.
会話3:オフィスにて
マネージャー:サラ、新しい営業キャンペーンの進捗について少し心配しています。他の人に比べてあなたの数字がかなり低いんです。
サラ:正直に言うと、新しい報告システムに慣れるのが難しくて。以前のやり方と全然違うので・・・。
マネージャー:慣れるのに時間がかかるのは理解していますが、しっかり研修も行いましたし、他の人はもう適応できています。この件については本当にちゃんとやるべきことをやってください。あなたの業績評価にも関わりますから。
サラ:分かりました、優先的に取り組みます。研修資料をもっとしっかり見直します。
Conversation 4: In the Workplace
Manager: We’ve moved all our project tracking to the new system, and everyone is expected to use it.
Employee: I don’t see why we can’t just email updates like before.
Manager: Look, you really need to get with the program. This is how we’re doing things now.
会話4:職場で
部長:プロジェクトの進捗管理はすべて新しいシステムに移行しました。全員がこれを使うことになっています。
社員:以前のようにメールでアップデートを送るのではだめなんですか?
部長:いいですか、きちんとルールに従ってください。これが今の私たちのやり方ですから。
Conversation 5: In a Sports Team
Coach: You keep ignoring the plays we practiced.
Player: I thought I could improvise.
Coach: No, you can’t just do your own thing. Get with the program or you’ll be sitting on the bench.
会話5:スポーツチームにて
コーチ:君、練習したプレーを無視し続けているじゃないか。
選手:アドリブでやってもいいかと思って・・・。
コーチ:だめだ、自分勝手にやることは許されない。ちゃんとチームの方針に従え。さもないとベンチ行きだぞ。
Conversation 6: Among Friends Planning a Trip
Alice: I booked the hotel and the flights already.
Bob: Wait, I thought we were driving there.
Alice: Seriously? We’ve discussed this three times. Get with the program, Bob.
会話6:旅行の計画中の友人同士
アリス:ホテルとフライトはもう予約したわよ。
ボブ:え、車で行くと思ってたんだけど。
アリス:マジで?これ3回も話し合ったじゃない。ちゃんと状況を把握してよ、ボブ。
Conversation 7: In a Classroom
Teacher: Everyone should have their textbooks open to chapter five.
Student: I’m still on chapter two.
Teacher: You need to get with the program. We’re moving ahead.
会話7:教室で
先生:皆さん、教科書の5章を開いてください。
生徒:私はまだ2章です。
先生:ちゃんと授業についてきてくださいよ。もう先に進みますからね。
Conversation 8: Parent Talking to Teen
Parent: You can’t keep staying out past curfew.
Teen: But all my friends stay out late.
Parent: I don’t care what your friends do. You need to get with the program and follow the rules in this house.
会話8:親がティーンの我が子に話すとき
親:門限を破って遅く帰ってくるのはもうやめなさい。
ティーン:でも友だちはみんな遅くまで外にいるよ。
親:他の子が何をしようと関係ない。ちゃんとわきまえて、この家のルールを守りなさい。
まとめ
以上、今日の表現「get with the program」の意味を会話例の中で確認してきました。この表現も一般的な会話で頻繁に使われます。機会があれば、ぜひ、使ってみましょう!
また、最初に触れましたように、今日の表現によく似た表現として「get with it」があります。これについては、前回の記事でご紹介しています。
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会話フレーズ表現集など、こちら⇩でご紹介しています。
また、英語の電話表現も含めて、ビジネス英語全般に関するおすすめ教材については、こちら ⇩ をご覧ください。