前回の記事では、ニュース記事の背景(時事情報)を把握すると英語のニュース(時事英語)が読みやすくなるということを確認しました。今回からは、ニュース英語の特徴を見ていきます。
まず、今回の記事では、特徴の一つ目として見出し(headline)に焦点を当て、見出しがどの様に書かれているのか – 言い換えると見出しの特徴 – を詳しく説明します。
この記事を読めば、英語のニュースの見出しが理解しやすくなります。
- 見出しは便利
- 簡潔で的確
- 述語の無い見出しも可能
- 冠詞、代名詞の所有格、「be動詞」は省略
- 既に起きたことでも現在形を使う
- 歴史的事実などは過去形
- 「to + 不定詞(動詞の原型)」で未来形を表す
- 人の発言や情報筋の報道内容には未来形を使うこともある
- 「動詞-ing」で、進行形を表す
- 国名や団体名などの略称;長い単語の省略型
- 換喩を多用
- コンマは 「and 」を表すことが多い
- セミコロン(;)は文の区切りで「and」 や 「but」 を表すことが多い
- コロン(:)やダッシュ(—)は「say」という意味や情報源を表す あるいはトピック(話題)を示す
- 「As」を多用
- 見出し独特の短い語 (見出し用語) を使う
- 文末のピリオドは省略
見出しは便利
記事の内容が凝縮されているのが見出しですから、見出しを読めば記事の要点は分かります。気になる記事がいくつかあるのに、読む時間が無いというような場合は、見出しだけを拾い読みするだけでも、かなりの情報を得ることができます。
また、見出しを理解できれば、記事の本文を読み進めやすくなります。見出しを見た時点で、本文の内容がだいたいつかめるからです。
それでは、見出しを読みほどいていきましょう。
簡潔で的確
見出しは、限られたスペースで多くの情報を伝えなければなりません。見出しを書く人は、可能な限り少ない言葉で、それでいて的確に、内容を表現しようとしているのです。ビッグニュースの見出しは、特に、簡潔で的確に内容を伝えることが求められます。
たとえば、2001年の9.11アメリカ同時多発テロを伝えた新聞の見出しを2つ見てみましょう。
- Terrorists Hijack 4 Airliners, Destroy World Trade Center, Hit Pentagon; Hundreds Dead (出典:The Washington Post 2001年9月12日)「テロリストが4機をハイジャック 世界貿易センター破壊 国防総省に突入 死者数百」
- ACT OF WAR: World Trade Center Destroyed; Many Dead (出典:The New York Post 2001年9月12日)「戦争行為 世界貿易センター破壊 死者多し」
いずれも、簡潔に内容を伝えています。特に『The Washington Post』の見出しは、伝えている情報が非常に多いのですが、語数は最小限でしかも的確に表現しています。
では、どのようにして簡潔で的確な見出しを書くのでしょうか。
それは、一定の決まりごとに従って書いているのです。この決まり事を理解すれば、見出しが分かりやすくなります。説明します。
述語の無い見出しも可能
普通の文には、主語述語があるのですが、見出しは語数を極力減らすために、述語を使わずに書かれる場合もあります。例を2つ見ましょう。
- Claremont Hotel fire: Fears over stability of building (出典:BBC News 2019年11月23日)「クレアモントホテルで火災 建物の安定性に懸念」
- Vaccine vs variant: Promising data in Israel’s race to defeat pandemic (出典:Reuters 2021年2月10日)「ワクチン対変異種 コロナを打ち負かすイスラエルの急ピッチ対策で有望なデータ」
こういったタイプの見出しを読むときに述語はどれだろうと述語を探していると、意味を取り違いかねません。述語のない見出しもあるんだと覚えておきましょう。
冠詞、代名詞の所有格、「be動詞」は省略
冠詞は、「a」、「an」、「the」で、代名詞の所有格は「his」、「her」、「their」などですね。
例を見てください。
- Man stabbed in chest during altercation with youths (出典:Echo 2021年2月7日) 「男性 胸を刺される 若者とのけんかで」
この見出しは、普通の文でしたら、「A man was stabbed in the chest during an altercation with a group of youths.」のようになります。そして、実はこれが、この記事の本文の最初の文です。
あといくつか例を見ましょう。実際には省かれている冠詞、代名詞、「be動詞」をカッコに入れます。
- (The) Biden administration asks (the) Supreme Court to uphold (the) health law (出典:AP 2021年2月11日)「バイデン政権 最高裁に健康保険法を支持するよう要請」
- Impeachment managers present (their) case against Trump (出典:ABC News 2021年2月11日) 「弾劾担当者がトランプ氏に対する論拠を提示」
- Myanmar protesters (are) back on streets despite police violence (出典:AP 2021年2月11日)「ミャンマーの抗議デモ 警察の暴力にもかかわらず再び」
- (A) Man (has been) arrested over (a) north Belfast murder (出典:BreakingNews.ie 2021年2月11日)「北ベルファーストの殺人で男を逮捕」
お分かりのように、受動態の「be動詞」も省略されます。次も受動態です。
- African nations (are) still encouraged to use (the) AstraZeneca vaccine (出典:AP 2021年2月11日) 「アフリカ諸国に対し引き続きアストラゼネカ・ワクチンの使用を奨励」
これは、南アフリカ変異種に対しては、アストラゼネカのワクチンの効果がやや落ちるという報告を受け南アフリカがこのワクチンの接種を中止すると発表した後で、WHOやアフリカ疾病管理予防センターが、アフリカ諸国に対して、ワクチンの効果は一定程度あるのだから引き続き使用するよう奨励したというニュースの見出しです。
既に起きたことでも現在形を使う
見出しの次の特徴は、時制に関することです。例を見ましょう。
- Italian PM Conte resigns in split over Covid response (出典:BBC News 2021年1月26日) 「イタリアのコンテ首相 コロナ対策めぐる意見の対立から辞任」
コンテ首相はこの記事が書かれた時点ではすでに辞任しているのですが、見出しはこのように現在形です。つまり過去の出来事を指すときでも現在形を使うのです。
もう1つ例を見ます。
- Biden orders sanctions against Myanmar after military coup (出典:BBC News 2021年2月11日)「バイデン大統領 軍クーデターでミャンマーに経済制裁を命令」
このニュースの書かれる前に、大統領の命令は既に出されていました。本文は次のように始まります。
President Joe Biden on Wednesday ordered new sanctions against the military regime in Myanmar, taking action after the military this month staged a coup in the Southeast Asian country and arrested de facto leader Aung San Suu Kyi and other senior politicians.「ジョー・バイデン大統領は、水曜日に、ミャンマーの軍事政権に対する新たな制裁を命じた。これは、今月ミャンマー軍がクーデターを起こし、事実上の指導者アウンサンスーチー氏と他の上級政治家を逮捕したことに対する措置だ。」
ここまでの情報を整理すると、見出しに過去形があるように見えたら、たいていの場合、「be動詞」が省略された受身の形だと理解すればいいわけですね。ただし、例外もあります。次に説明するポイントです。
歴史的事実などは過去形
先ほど「既に起きたことでも現在形を使う」と書きましたが、いわゆる歴史的事実であれば、過去形が使われます。歴史的事実というのは、例えば、かなり以前に起きた事実が、最近明らかにされた、あるいは発表されたというような場合です。例を1つ見て下さい。
- 9/11 Terrorists Plotted Attacks in Las Vegas (出典:Nevada Appeal 2010年9月10日)「9.11テロ犯はラスベガスで攻撃を計画した」
同時多発テロは東部のニューヨークとワシントンで起きたのですが、犯人らはその計画をラスベガスで練っていたということが判明したというニュースの見出しです。
また、人の発言や、別の情報筋の報道内容などを伝える場合などにも過去形が使われることがあります。例です。
- Donald Trump called dead US soldiers “suckers” and “losers,” report claims (出典:The Telegraph 2020年9月5日)「報道によると、ドナルド・トランプ氏は戦死した兵士らを『まぬけ』や『負け犬』と呼んだ」
「to + 不定詞(動詞の原型)」で未来形を表す
今確認した例外的な場合を除いて、過去の出来事は現在形で表すということになりますが、では、未来の出来事はどうするのでしょうか。
これから起きることを報道する場合は、「to + 不定詞」が使われます。
例です。
- Tokyo 2020 Olympics president to resign following sexist remarks (出典:CNN 2021年2月11日)「東京五輪・パラ組織委 森会長 辞意固める 女性差別発言で」
- Biden to visit UK first as he plans to work closely with PM (出典:The Telegraph 2021年1月16日)「バイデン氏 最初の訪問国は英国 首相との緊密な連携を目指す」(「to visit」は、これから起きるであろう出来事を指していますね。なお「to work」は「plans」にくっついたものです。)
- UNHCR to Help Identify Migrants in Mexico Eligible to Enter (出典:VOA News 2021年1月17日)「UNHCRは米国入国資格のあるメキシコ移民を特定する作業を支援していく」(この見出しにも「to + 不定詞」が二つありますが、「to Help」がこれから起きるであろう出来事を指していますね。一方「to Enter」は「Help」につながる構造です。)
人の発言や情報筋の報道内容には未来形を使うこともある
上の特徴の例外として、下の見出しのように未来形が使われることもあります。誰かの発言や何らかの情報筋からの情報を報じる場合などです。
- Biden will ask DOJ to review his authority to cancel student loan debt – White House (出典:Reuters 2021年2月18日)「バイデン氏は学生ローン返済を免除するために大統領権限を見直すよう司法省に要請する – ホワイトハウス発表」
- Plaskett insists Trump will “never be elected again” despite impeachment acquittal (出典:ABC News 2021年2月17日)「弾劾は無罪判決だがトランプ氏は『2度と選出されない』とプラスケット氏主張」
「動詞-ing」で、進行形を表す
では「-ing」(進行形)の動詞は、どのように理解すればよいでしょうか。
それは現在起きていることを指しているのです。
例を見ましょう。
- Australia Burning (出典:London Review of Books 2019年12月20日)「オーストラリア燃える」(これはオーストラリアの森林火災を伝えるニュースの見出しです。)
- Dangerous Hurricane Delta closing in on Mexico’s Yucatan(出典:WJHG 2020年10月6日)「危険なハリケーン・デルタ メキシコ・ユカタンに接近」
国名や団体名などの略称;長い単語の省略型
見出しではスペースを節約するために省略した表記が多用されます。例をあげます。
- CDC = Centers for Disease Control and Preventionアメリカ疾病管理予防センター
- FDA = Food and Drug Administrationアメリカ食品医薬品局
- IMF = International Monetary Fund国際通貨基金
- WTO = World Trade Organization世界貿易機関
- FRB = Federal Reserve Board米国連邦準備制度理事会
- ECB = European Central Bank欧州中央銀行、ヨーロッパ中央銀行
- BOJ = Bank of Japan日本銀行、日銀
- UNSC = UN Security Council国連安全保障理事会、安保理
- UNHCR = Office of the United Nations High Commissioner for Refugees国連難民高等弁務官事務所
- AWOL = absence without leave無断欠勤、職務離脱、(軍事)無許可の離隊
- NRA = National Rifle Association全米ライフル協会
- GOP = Grand Old Party(米)共和党(Republican Party)のニックネーム
- Dem = Democrat(米)民主党(員);複数形はDems
- Intl.= international国際的
- Govt. = government政府
- Gov. = governor知事
- Assn. = Association協会
- dept. = department省、部
- Rep. = representative(米)下院議員
- Sen. = senator(米)上院議員
見出しの例です。
- GOP eyes path to power by making peace with the far right (出典:Independent 2021年2月5日)「共和党 極右と和解し政権への道見据える」
- Intl. Coalition: Islamic State Controls Just 300 Kilometers in Syria (出典:VOA News 2018年7月24日)「有志連合軍の情報 シリアのイスラム国支配領域はわずか300平方キロ」
換喩を多用
換喩は英語ではmetonymyといいますが、例を見たほうが話は早いです。
- Washington = 米国政府
- Tokyo = 日本政府
- Beijing = 中国政府
- Brussels = EU本部、欧州連合本部、ヨーロッパ連合本部
- Canberra = オーストラリア政府
- Hollywood = アメリカ映画産業
- red tape =お役所仕事、(過度に煩雑な)官僚主義的手続き
- Brass = high-ranking officials「軍や警察の幹部、(一般的に)お偉方[将校の階級章の材質が真ちゅうだったことから]」
- Pentagon = 米国防総省
- Fleet Street = 英国のメディア界
- The City = 英国の金融業界
- Wall Street = 米国の金融業界、(金融業界を含む総体としての)大企業
見出しの例を引用します。
- Wall Street buoyant on Greenspan optimism (出典:The Telegraph 2000年7月21日)「米国金融市場は上昇傾向 グリーンスパンの楽観視受けて」(これはグリーンスパン氏が米国連邦準備制度理事会議長だったころのニュースです。)
- Brussels mulls new Greece aid (出典:Express 2011年5月15日)「EU ギリシャへの新たな支援を検討」
- Trade Dispute Between U.S. and China Deepens as Beijing Retaliates (出典:The New York Times 2019年3月13日)「中国の報復措置受け、米中貿易摩擦激化」
コンマは 「and 」を表すことが多い
例です。
- US, Russia on Brink of Arms Agreement (出典:VOA News 2010年3月18日)「米ロ 軍縮協定間近」
- UK, France Call for Transparency (出典:CNBC 2008年3月27日) 「英国とフランス 透明性を要求」
- Powerful Japan quake sets off landslide, minor injuries (出典:AP 2021年2月15日) 「日本で強い地震 土砂崩れやけが人」
★ ただしコンマがあれば必ず「and」の意味だというわけではありません。通常の語句の区切りを示す場合も多いので注意しましょう。例を見てください。
- On Parkland anniversary, Biden calls for tougher gun laws (出典:AP 2021年2月15日)「パークランド乱射事件の3周年でバイデン氏 銃規制法強化求める」 (3年前の2月14日にアメリカフロリダ州パークランドの高校で無差別銃撃事件が起き、17人の命が奪われてから3年が経った日の出来事を報じるニュースです。)
- Brexit: as half its sales are wiped out, silk firm joins exodus to Europe (出典:Guardian 2021年2月14日) 「英EU離脱 売上半分消失し絹製品会社も多くの企業とともにヨーロッパへ脱出」
- Sudan says Ethiopian forces crossed border, raising tensions (出典:Reuters 2021年2月15日) 「スーダンによるとエチオピア軍が越境し緊張を高めている」
セミコロン(;)は文の区切りで「and」 や 「but」 を表すことが多い
下の1つ目の例は、「and」を、2つ目の例は「but」を表していると解釈できます。
- Heavy clashes rage in central Yemen; dozens killed (出典:AP 2021年2月15日) 「中部イエメンで激しい衝突 死者数十人」
- Strong quake hits Japan’s northeast coast; no tsunami alert (出典:AP 2021年2月14日) 「日本の東北沿岸で強い地震 津波警報は出ず」
このブログ記事の最初の方で引用した同時多発テロを報じた2つの見出しも、「and」の意味ですね。
コロン(:)やダッシュ(—)は「say」という意味や情報源を表す あるいはトピック(話題)を示す
まず、「say」という意味や情報源を表す場合の例です。
- Biden: Governors, mayors need $350 billion to fight COVID-1 (出典:AP 2021年2月12日) 「知事や市長がコロナと戦うのに3,500憶ドル必要、とバイデン氏」
- CDC: Double masks and tightly fitted single masks can reduce COVID-19 transmission by up to 96.4% (出典:Insider 2021年2月11日) 「CDCによると、2重マスクやぴったりフィットの1重マスクでコロナ感染96.4%減少」
「Biden:」及び「CDC:」の部分は、それぞれ「Biden says」そして「The CDC says」と書き換えが可能ですね。また、「says」の代わりに「According to」とも解釈できます。
また、「say」という意味や情報源を表す文言が見出しの最後に来る場合も多いです。
- French IT monitoring company’s software targeted by hackers: cyber agency (出典:Reuters 2021年2月16日)「仏IT監視会社のソフトウェアがハッカーの標的に – 仏サイバー庁」
- U.S. lawmakers will set up commission to probe Jan. 6 attack on Capitol: Pelosi (出典:Reuters 2021年2月16日)「米国議会議員は、1月6日の議事堂への攻撃を調査する委員会を設立する – ペロシ氏発言」(ペロシ氏は、米国下院議長です。)
- Covid shows need for more state support – Starmer (出典:BBC News 2021年2月18日)「コロナで、政府支援増加の必要性露呈 – スターマー氏発言」(スターマー氏は英国野党党首です。)
- England’s poorest areas hit by Covid “perfect storm” – leaked report (出典:Guardian 2021年2月17日)「イングランド最貧地域はコロナの「パーフェクト・ストーム」に見舞われている – 流出した報告書内容」
★ただし、ダッシュがあれば必ず「say」という意味や情報源を表すということではありません。文の区切りを示す場合もあります。例を見ましょう。
- How Herd Immunity Works — And What Stands In Its Way (出典:NPR 2021年2月18日)「集団免疫はどのように働くのか それを妨害するものは何か」
次はトピック(話題)を表す場合の例です。
- Uttarakhand dam disaster: What caused India’s deadly flood? (出典:Sky News 2021年2月11日)「ウッタラカンドのダム災害 インドの致命的な洪水の原因は何か」
- Marriage & divorce amid pandemic: Couples’ challenges abound (出典:AP 2月15日)「パンデミックの中での結婚と離婚 カップルの課題は多い」
- Sign of inequality: US salaries recover even as jobs haven’t (出典:AP 2月13日) 「不平等の兆候 米国で雇用は回復せずとも給与は回復」
「As」を多用
ニュースは、2つの状況や出来事が並列で起きた(起きている)ことを報じている場合も多くあります。また、1つの状況が存在する中で何か出来事が起きたというような場合もあります。こういった見出しでは、「as」を使って「~する中」というような意味を表すことがあります。例えば、「MPs call for support for travel industry as COVID spreads fast」というような見出しがあったとすると、「新型コロナが猛威を振るう中 国会議員ら旅行業界への支援求める」という意味ですね。いくつか例を見ましょう。
- Millions without power in Texas as snow storm slams US (出典:AP 2月16日)「米国吹雪にみまわれ、テキサスの停電で数百万人に影響」
- Bank of America names the emerging market currencies to back as inflation risks mount(出典:CNBC 2021年2月15日) 「インフレリスクが高まる中、バンク・オブ・アメリカは新興市場通貨を支持」
- Black hole breakthrough could “violate” Einstein’s theory as find poses “huge implication” (出典:Express 2021年2月14日) 「ブラックホールに関する画期的な発見は『重要な意味合い』提起しアインシュタインの理論に『違反』する可能性」
- Smaller protests in Myanmar as junta deploys more troops, armoured vehicles (出典:Reuters 2021年2月16日) 「ミャンマー軍事政権 装甲車・兵士を本格展開、抗議規模縮小」
- Stock indexes wobble as investor caution offsets optimism (出典:AP 2021年2月12日) 「投資家の注意深さが楽観主義を相殺し株価が動揺」
このようなパターンでは「as」の前の部分に述語が無い場合も多いです。名詞だけしかない場合もあります。
- Anger And Fear As Asian American Seniors Targeted In Bay Area Attacks (出典:NPR 2021年2月12日) 「アジア系アメリカ人高齢者を狙ったベイエリアの事件で怒りと恐怖」
- Jubilation as Palestinian detainees are freed by Israel (出典:BBC 2011年12月19日)「拘束されていたパレスチナ人をイスラエルが解放 歓喜の声」
見出し独特の短い語 (見出し用語) を使う
時事英語の見出しでは、通常使われる単語の代わりに、スペースをあまりとらない短い単語が使われる傾向があります。そういった「見出し用語」は数が限られており、学んでしまえばニュース記事が読みやすくなります。一例をあげれば、上に引用した「Brussels mulls new Greece aid」の「mull」という動詞です。見出し用語のリストは、このブログの次回の記事に掲載しています。
文末のピリオドは省略
これは既にお分かりだと思います。
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★ 以上が、ニュースの見出しの特徴です。
★ 今回はニュース英語の見出しの読み方を学習しました。見出しで頻出する単語・表現 — 見出し用語 — のリストはこちら ⇩ です。
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