ぴったりの言葉が見つからない・・・。はっきりと「~だ」って言いたくないんだけど・・・。日本語だったら「~みたいな」、「ある意味~」、「一応~」のようなことを言うんだけど・・・。
そんなとき英語では、「sort of」とか「kind of」と言えばいいんです。会話で頻繁に使われる表現で、言葉をぼかしたり、表現を和らげたり、断定を避ける効果があります。
また、センテンスの途中でも、終わりでも使える表現です。
用例を見ていきましょう。
「Sort of (sorta)」の用例
まず「sort of」です。
ところで、見出しに「sorta」を入れた理由は、「sort of」は早口でしゃべっているとき、最後の「of」が聞こえないような言い方になり、そういう発音を表記するために、会話などを書き記す場合に「sorta」とスペルをすることもあるからです。
では、「sort of」の用例をニュアンス別に見ていきましょう。
部分的には正しいものの正確に表しているとは言えない
Elaine thinks I sort of fancy her.
イレインは、僕が彼女のことを気に入っているみたいに思っている。
このセンテンスの「fancy」という単語が必ずしも現実の状況を正確に表していないかもしれないが部分的にはそういう状況だというニュアンスを「sort of」が表しています。
同様の使い方の用例です。
I like him, sort of.
彼のことは好きだよ、ちょっとね。
He sorta looks like me.
彼はなんだか私に似ているんだ。
“Is she your girlfriend?” “Sort of.”
「あの子、君のガールフレンド?」 「一応ね。」
“Do you understand what I’m saying?” “Sort of.”
「私の言っていることがわかる?」 「なんとなく。」
適切な言葉を見つけるのが難しい、正確に表現するのが難しい
何かを表現しようとするとき、適切な言葉を見つけるのが難しいとか正確に表現するのが難しい場合にも「sort of」を使えます。
Her hair is sort of light brown.
彼女の髪は、何と言うか薄茶色っぽい。
After I turned fifty, I started sort of being more careful about what I eat.
50歳を過ぎてから、何と言うか、食べるものにちょっと気をつけるようになったんだ。
また、こういうニュアンスを表すときに「sort of like」と言う表現も使われます。
It was sort of like really weird and uncomfortable when people started talking like that.
みんながそんなふうに話し始めると、なんだか本当に奇妙で居心地が悪かった。
言葉を和らげ、直接的すぎる印象を与えないようにする
やや躊躇しているというニュアンスです。
I sort of thought we could go for coffee sometime.
いつかコーヒーでも飲みに行くのはどうかなって思ったりしてたんだけど。
はっきりと「thought」と言いたくないんですね。
It was sort of a shock when I got on the train. I was the only Asian in the car. The rest were all white Caucasians.
電車に乗ったときはある意味ショックだった。車内にいたアジア人は私だけで、あとは全員白人ばかり。
ある意味でショッキングな経験だったものの、「shock」は言い過ぎかもしれないという意識がうかがえます。
「Kind of (kinda)」の用例
この表現も、上で見た「sort of」とほぼ同じ意味を示します。つまり、「ちょっと」、「ある意味」、「~みたいな」といった意味になります。また、「kinda」も上の「sorta」と同様の表記です。
It’s kind of hot in here.
ここはちょっと暑いね。
I think Claire kind of likes me.
クレアは僕のことが好きみたいだ。
I’m kind of stressed.
ちょっとストレスが溜まっているんだ。
To be honest, I’m kind of relieved I didn’t get in. Otherwise, I’d have had to come up with all the money.
正直なところ、入学しなくてよかったと思ってるんだ。うかってたら、お金を全部用意しなくちゃいけなかったからね。
I know this is gonna sound kinda dumb, but do you mind if I hang out with you for a bit? I had a really bad day.
ちょっとバカみたいに聞こえるかもしれないけど、ちょっと一緒にいてもいいかな?今日は最悪の日だったから。
I really like him, and I respect him, kind of.
私は彼が本当に好きで、ある意味尊敬もしている。
まとめ
御覧の通り、「sort of (sorta)」とか「kind of (kanda)」は、けっこう便利です。ピッタリの言葉が思いつかないとき、はっきりと言いたくない時など、「ちょっと~みたいな」なんて言いたくなったら、今回の表現を活用しましょう。ある意味ちょっとずるいですが、ネイティブスピーカーも、こういった表現をしょっちゅう使っています!
* * * * *
ところで、日常英会話で便利なフレーズ集をお探しでしたら、こちらでご紹介しています。
また、英語の電話表現も含めて、ビジネス英語全般に関するおすすめ教材については、こちら ⇩ をご覧ください。