何というものだったか、名前を思い出せないときありますよね。また、いちいち、そのものの正し名前を言わなくても、相手に通じる時とかもありますね。
日本語だったら、「例のあれ」、「あの・・・やつ」、「あのなんちゃら」みたいなことを言ったりします。
英語ではそんな時、「thingy」とか「thingamajig」などと言ったりします。使用頻度が高いのは「thingy」です。
thingy
物を漠然と指す「thingy」は「thing」に、接尾辞「-y」を付けたものです。この接尾辞は、小さいものというニュアンスや、親しみを感じていることを示したりします。ほかの使用例としては、「dolly」(お人形)や、「doggy」、「Mommy」、「Daddy」や、人の名前に「-y」を付けた例、例えば「Billy」、「Timmy」、「Tommy」、「Miggy 」(Miguel のニックネーム)などがあります。
会話例1
Aさん宅では、ツナを使ったパスタ料理が昼食の定番になっています。
A: What shall we have for lunch?
B: How about that tuna pasta thingy?
A: OK. Good idea.
A: 昼食は何にしよう?
B: 例のツナとパスタのやつはどう?
A: オッケー。いいね。
会話例2
友人同士の会話。Aさんは、明日提出しないといけない宿題を始めてすらいません。
A: My assignment is due tomorrow, and I haven’t started it yet. I don’t know what to do.
B: Uh-oh —. Hey, I’ve got an idea. Why don’t you use that AI thingy?
A: 課題の締め切りは明日なのに、まだ始めていないんだ。どうしたもんだか。
B: まずいね・・・。そうだ、いいアイデアがあるよ。例の AI のやつを使ったらどう?
会話例3
これも、友人同士の会話です。Aさんは、付き合い始めたばかりの彼女にメッセージを書いて、送信ボタンを押す前に、Bさんに尋ねます。
A: Should I use one of those little smiley thingies?
B: Yeah. That’d help, I think.
A: あのスマイルのやつを使ったほうがいいかなあ?
B: うん。それがいいと思うよ。
thingamajig
「thingy」と同様の表現に「thingamajig」とか、「thingamabob」や「thingummy」があります。
(実は、これ以外にもよく似た表現は「whatchamacallit」や「what’s-his/-her/-its/-their-name」や「what-d’you-call-him/-her/-it/-them」などありますが、また別の機会に。)
会話例1
Aさんは、友人Bさんの自転車を修理してあげています。必要な道具に手が届かないAさんが言います。
A: Can you pass me the thingamajig for turning nuts and bolts?
B: You mean “wrench?
A: Whatever. Just give it to me, please.
A: ボルトとかナットを回す、例のあれをとって。
B: 「レンチ」のこと?
A: 何でもいいから、それちょうだい。
会話例2
ママ友のAさんとBさんは、子供のクリスマスプレゼントをどうするか話しています。
A: What are you getting for your kids for Christmas?
B: I haven’t got a clue. Everything is getting very expensive.
A: Yeah. Not everyone can afford the latest hi-tech thingamajigs kids want.
A: クリスマスに子供に何をあげるの?
B: 全然わからない。どれもこれも、すごく高くなってるから。
A: そうね。子供が欲しがる最新のハイテク製品を誰もが買えるわけじゃないよね。
まとめ
いかがでしょうか。「thingamajig」はちょっと言いにくいかもしれませんが、「thingy」はすごく言いやすい単語です。物の名前がすぐに出てこない時や、きちんと言うのがめんどうなときなどに、使っててみましょう!
こういった英語のあいまい表現は他にもいろいろありますので、このブログでご紹介していきます。
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会話フレーズ表現集など、こちら⇩でご紹介しています。
また、英語の電話表現も含めて、ビジネス英語全般に関するおすすめ教材については、こちら ⇩ をご覧ください。
次回の「今日の表現」は「whatchamacallit」です。こちら ⇩ をご覧ください。